Begin...【changmin】4 (ページ29)

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ep179 ページ29

帰り道はユノが送ってくれた。

ジヨンの家の最寄駅で降ろしてもらった。

帰りの車の中では口数が少なくて
ユノが私のことを気にしているのが
ひしひしと伝わってきた。

YH「……」

A「……」

こんな役を引き受けたくなかったはず。

だけど"リーダー"という自覚があるから

チャンミンを想う気持ちが
"東方神起"を想う気持ちが強いから

ユノは私を待っていたんだろう。

これもユノの愛。

チャンミンはヒョンに
こうやって守られて生きてきたんだね。

チャンミンの大好きなヒョンを
私も大好きになったよ。

A「ユノ？」

YH「は、はい…」

A「顔が固まってる(笑) それじゃお仕事できませんよ？笑(笑) "ヒョン！しっかりしろよ！"って最強マンネに怒られちゃいますよ？(笑)」

ユノは明るく振る舞う私に
苦笑いを浮かべた。

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車を降りる時、ユノがハグをくれた。

その時小さい声で
「本当にありがとう。
必ず５人でまた歌うから…」と言った。

そして私の手にユノの連絡先が書かれた
メモを握らせると

「何かあったら話してね」と言い
ユノは車を発進させた。

A「うぅ…(泣)」

ユノと別れた途端
堪えていた涙が溢れた。

…チャンミン。

愛してるよチャンミン。

離れたくないよ。

また一緒に眠りたいよ。

私達、昨日やっと会えたんだよ。

プロポーズするって約束したじゃん。

絶対離さないって

そばにいるって…誓いあったばかりだよ。

なのに神様はどうして
こんな残酷な運命を…

A「……(泣)」

運命…

あなたがいつか話した"運命"の話を
また信じていてもいい？

チャンミン…

私がさよならを言わなかったのはね
またいつかどこかで会えると
今も信じてるから…

私達はまた会えるよ、きっと。

私達が結ばれる運命なら。

そしたら、その時は
私だけにあなたの歌声を聞かせてね。

私は駅からジヨンの家に向かう途中に
人目も気にせずたくさん泣いた。

新しくなったペアリング。

チャンミンがはめてくれたペアリング。

その内側にはしっかりと
私とチャンミンの名前が彫られていて
チャンミンの愛を感じられる。

"出会いの記念"ではなくて
"愛の誓い"のペアリング。

なのにチャンミンの側にはいれない。

私は指輪を抱きしめながら泣いた。