ep177 ページ27
部屋を出ると先に部屋を出たはずの
ユノが廊下に立っていた。
壁に寄りかかり俯いていたユノは
私に気づくと体をこちらに向け
少し考えて静かに声を発した。
YH「…少し時間…いいですか？」
A「……」
…言いたいことはわかってる。
私は頷いてユノの後に着いて行った。
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連れられて来たのはホテルの駐車場。
そこに停めてあるユノの車に乗り込んだ。
A「……」
…重い空気。
ユノは言葉を選んでるみたいで
話しづらそうに前を見つめている。
YH「…僕は、Aさんとチャンミンが離ればなれになった時ーから…チャンミンの、心にー閉じ込めた気持ちを見てきたつもりです。」
A「……」
YH「イヴの夜も…」
A「……」
YH「チャンミンが仕事を抜け出すーなんて、初めってだったし…何が起こったかと思った。それに…あんな風に泣くのを堪えてて、怒った顔で耐えてるーのも、初めて見た…」
A「……」
YH「あの時、いつかチャンミンが本当に好きな人と幸せになれればいいなってー…僕は心の底から思った。あんなに可哀想な思いをしたから…」
A「……」
YH「そして…その"本当に好きな人"が、イヴの日に別れたー、Aさんだって事も、わっかってた。」
A「……」
YH「そしたら…Aさんが空港に現れた…僕はやっとチャンミンが幸せになれるっと思った。応援したいってー、そう思った。」
A「ユノ…」
YH「嬉しかった…ずっとチャンミンはAさんを忘れられずにいったから…だからヘギョンと一緒に見学に来たAさんとチャンミンを会わせるーのも、協力した。」
A「……」
YH「僕も、傷ついてたチャンミンを支えて欲しかたしー…もうずっと、２人が離れないように…チャンミンが幸せでいれるように…助けたくて…」
ユノは泣くのを堪えていたけど
表情は苦しんでいた。
私に気を使いながらも
本当に言いたい事はわかってる。
それをユノの口から…
チャンミンのヒョンから言わせるのは
あまりに酷だし…させたくない。
A「ユノ…」
ユノは潤んだ瞳で
話し始めてから初めて私を見た。
A「私はチャンミンが好きです。愛してます。きっとこれからもずっと…トンペンだし、チャミペンです。」
YH「……」
A「だから…お別れします。」
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作者名：natsu
| 作成日時：2011年10月10日 13時
