第906話 おやすみ。 ページ6
A「お父さんとー、話せた？」
頭からタオルを被り
濡れた髪をわしゃわしゃと
大雑把に拭くチャンミン。
CM「ん、話せたよ？」
手を止めてそう答えると
またわしゃわしゃと拭き始める。
A「…何話したの？」
CM「んー…"頑固と強がり"。」
A「え？？」
CM「"頑固とー、強がり。"」
A「"苦難と逆境"？笑」
タオルを首にかけて
冷たい目で私を見る。
CM「……」
A「……(笑)」
CM「あぁー…つまらないよ？」
A「うるさいな(笑)」
CM「"うるさいな"(笑)」
私のいつもの口調を真似すると
用意してあった布団にごろんと
横になるチャンミン。
隣の布団から枕を取り
自分の枕の隣に並べると
ポンポンと叩いて私を見る。
私は電気を消すと
素直にチャンミンの腕枕で横になる。
A「うっ…冷たい(汗) ちゃんと髪乾かさないと風邪引くよー？汗」
CM「風邪引いたらー、Aがー、治してくれないの？」
A「残念ながら、私は医者じゃないんで。」
CM「ぉん？ドクターじゃない？」
A「あ、ジェジュンに治してもらえば？」
CM「ジェジュン？」
A「"ドクター"だから(^^)」
CM「…どうかした？笑」
A「え？笑」
CM「さっきから、じぇんっじぇんおもしろくないよー(笑) ぉん？笑」
A「(笑)」
抱きしめられたまま笑うと
チャンミンのお腹の触れた部分が
膨らんだり縮んだりするのが
何だかくすぐったい…だけど、幸せ。
肌からする石鹸の匂いと
お風呂上がりの熱いチャンミンが
心地よくも感じる。
そんな風にうっとりしていると…
CM「〜♪ 」
私の髪を撫でながら
チャンミンがメロディを口ずさむ。
そのメロディを聞きながら
だんだんと瞳を閉じる私。
CM「…寝ちゃった？」
A「…うん」
小さく笑い声が聞こえると
頭の下から腕を抜かれる。
そして片目を開けると
チャンミンが私に覆い被さるように
顔を覗いていた。
CM「寝ちゃったー？(^^)」
A「うん」
また目を閉じて寝た振り。
すると"チュッ"と短くキスをされた。
A「……」
もう一度目を開けると
とびきり優しいチャンミンの笑顔。
CM「おやすみ(^^)」
A「…おやすみ(^^)」
囁くとまたキスをして眠りについた。
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作者名：natsu
| 作成日時：2012年4月27日 1時
