第874話 優しい。 ページ14
お風呂から上がるとリビングには
何やらiPodを聞きながら
踊っているチャンミン。
私は"ライヴの練習をしてるのかな？"
と、思いながらその姿を
後ろからじっと見つめていた。
CM「〜♪」
メロディーを歌いながら踊り
音楽を止めては真剣に何度も
振りを確認するチャンミンを見て
今さらながら"東方神起"だと
見とれてしまう。
A「……」
CM「〜♪…あ。」
A「(^^)」
見られてた事に気づくと
はにかんでイヤフォンを外す。
CM「見てましたか？笑」
A「うん(^^)笑 一生懸命練習してるなぁ〜って。」
CM「やぁ〜覚えるのが大変だっから。」
A「ライヴは何曲も踊るからね。かなり疲れそう。」
CM「そうなんだよぉ〜疲れちゃうーからぁ、たくさんトレーニングしないと。」
そう言うと今度は
腕立て伏せを始めるチャンミン。
私はその姿を微笑ましく見ながら
キッチンへ飲み物を飲みに向かった。
お茶を飲んだグラスを洗って
振り向いた時…
A「……？」
正面からチャンミンに抱きしめられる。
A「チャミ？どうしたの？笑」
CM「んー…なんとなっくー…」
A「筋トレしてたんじゃないの？」
CM「してたーっけどぉー、Aとぉ、こうしたくーなりましたよ(^^)」
A「(^^)」
ギュッと抱きしめるチャンミン。
ふと、私を抱きしめていた腕をほどくと
私の首にかかったタオルで
わしゃわしゃと私の髪を拭く。
そしてソファまで移動して
私を足の間に座らせると
ドライヤーで髪を乾かし始める。
A「なんか…チャミ、やさしい(笑)」
CM「僕はいっつもやさしいですよー(笑)」
A「いつも意地悪ばっかりするじゃん！笑」
CM「おっ(笑) そんなことないよ？笑」
私は気持ちよくてなんだかうとうとして
チャミの足にぺたんと頭を乗せた。
CM「なんっかぁー、Aは素直だね？笑」
A「私はいつも素直だよー(笑)」
CM「んふっ(笑)」
そんな冗談を言い合いながらも
髪に触れられて眠たくなった私は
いつの間にかチャンミンの膝の上で
少し眠っていた事に気づく。
A「…ん…？」
CM「(^^)」
まだ寝ぼけてうとうとしている私を
チャンミンは自分の片膝の上に
子どもを抱くように座らせた。
そしてまた優しくギュッと抱きしめた。
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作者名：natsu
| 作成日時：2012年4月26日 21時
