第871話 センチメンタル。【YN Side】 ページ11
【YN Side】
[]は韓国語↓
JY[でも、A幸せそうだったよぉ〜！]
YN[え？…あ、そうか…よかった…]
JY[…ユノ？]
YN[……]
突然不安に駆られて黙ってしまった僕を
心配そうに何度も「ユノー？」と呼ぶ。
YN[ジヨンは…平気なの？]
JY[え？]
YN[写真とか…撮られてない？]
JY[あぁー…]
YN[嫌がらせとか、されてない？]
…もしAさんみたいに
ケガをさせられてしまったら…
僕はどうするだろう。
JY[うん、私は平気。まだ撮られてないと思う(笑)]
YN[本当？]
JY[うん！それに、もし嫌がらせされても私は絶対負けないから(笑)]
「あははは」と笑うジヨン。
僕はその笑い声を聞いて
最近ツアーのリハーサルで忙しくて
会えてないからか、急に寂しくなった。
YN[…ジヨン]
JY[ん？]
YN[会いたい。]
JY[…ユノ？どうしたの？急に(笑)]
YN[もしジヨンがつらかったり寂しかったりしたら、言ってね？すぐ会いに行くから…]
JY[(笑) なんか今日のユノ、変だよ(笑)]
YN[僕、今すぐ会いたいんだよ…寂しくて…]
本当にどうしたんだろ、今日の僕は。
こんな風に弱音を言うなんて…
チャンミンとAさんが
やっと幸せになれそうだからかな。
…なんだか少しだけセンチメンタル。
そんな自分に動揺していると隣から声が…
JJ["僕、今すぐ会いたいんだよ…寂しくて…"]
YN[……(苦笑)]
JJ[あっはっはっは(笑)]
ソンヒちゃんと電話をしてるのか
ジェジュンが楽しそうに
「ユノも電話してるよぉ〜」
と、話していた。
｜
｜
僕は恥ずかしくなって
急いで部屋に駆け込む。
そして全身の力が抜けたように
バタッとベッドに倒れ込んだ。
JY[…会いに行こうか？]
YN[え？]
JY[ユノが元気になれるなら…会いに行くよ？]
YN[…ジヨン…]
"会いに来て"
…僕はここまで出掛かった言葉を
必死に飲み込んで、「大丈夫」と断った。
ジヨンも明日も仕事だし
僕も明日も朝からダンスレッスンだし
何より迷惑をかけたくないから…
YN[好きだよ。]
それだけは伝えたくて…
僕は小さく呟いて電話を切ると
行き場のない寂しさを抱えて瞼を閉じた。
第872話 素直に。【JJ Side】→←第870話 不安。【YN Side】
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作者名：natsu
| 作成日時：2012年4月26日 21時
