Begin...【changmin】第７章-Part６- (ページ16)

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第856話待ってて。【CM Side】ページ16

【CM Side】

CM「そんなっ…いなくならないよぉ！」

A「わからないよ！泣傷を見たらチャミはまた無理して笑うかもしれない。それを見たら私は…」

CM「……」

"私は"…

その続きはなんて言おうとしてるの？

A「……(泣)」

CM「……」

僕はその先を聞く事が出来ずにいた。

黙ってしまった僕とAの間に
静かに時間が流れる。

言葉はなくても居心地がいいと思っていた
この空気が今はなんだか苦しい。

こんなに近くにいるのに、Aが遠い。

僕は離れてしまわないように
Aの手をただ強く握っていた。

A「好きだけど…好きだからこそ、一緒にいれないって事もあるよ。今までの私達みたいに。」

CM「……」

A「だけど、私はチャミと一緒にいたい。だから自分と向き合いたい。」

CM「じゃあ…」

A「それにはまだ時間がかかるから…もう少しだけ、待ってて？」

CM「…A…」

僕はそんなに不安そうな顔をしてるのか。

さっきまであんなに泣いてたのに
Aは僕を安心させるように
ニコッと笑った。

"会えない時間が僕らの愛を強くした"…

本当にそうであれば嬉しいけれど
Aは本当に強くなった。

弱いAを、すぐに泣くAを
僕がずっと守りたかったのに…

"僕がいなくても大丈夫"なんて、
そんな事言ったりしないよね？

A「…チャミ？」

僕はAを強く抱きしめた。

今、僕はどんな顔をしてるんだろう。

泣いてしまいそうなのを
ちゃんと誤魔化せているのかな。

僕に"会わない"と言われたAは
こんな気持ちをずっと抱えていたの？

今さらだけど、ごめんね、A…

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A「さぁっ！今日は何しよっか！」

CM「？」

悲しい空気を変えるように
急に立ち上がるA。

窓に近づきカーテンを開けると
「こんなにいい天気！」と
振り向いて笑った。

いつか見た光景…そうだ。

韓国での会見の次の日、
遊園地でデートするって日も
Aはこんな風にはしゃいでいた。

あの頃の僕達はこんな風に
もどかしい、悲しい気持ちを
経験するなんて思ってもなかったね。

A「ね？(^^)」

CM「(^^)」

Aの笑顔はあの頃より
何倍も眩しく輝いてキラキラしていた。