Begin...【changmin】第７章-Part４- (ページ18)

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第818話避けないで。ページ18

YC「A」

久しぶりにユチョンが私を呼ぶ声を聞いて
一瞬胸がドキッとする。

呼ばれて振り返ると
ユチョンの手には制服のスカーフ。

私はパッと自分の首を触ると
スカーフを巻いてないことと

さやかが外してくれたのだろう
シャツのボタンが３つ目まで開いてて
胸元が少しはだけてる事に気がついた。

A「あ、ありがと！照」

カツカツとヒールの音を響かせながら
胸元を押さえながら足早に近づき
赤い顔でスカーフを奪う。

ユチョンはその少し乱暴な私と
真っ赤な顔に驚いていたけど
目が合うと今度は優しくニコッと笑った。

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―――― ピピピピピッ

さやか「もしもし？」

さやかのケータイが鳴り
どうやらデートの相手と話してるみたい。

「今どこ？」「もうすぐ着くよ」と
浮かれた声で話すその会話を
カーテンの中で着替えながら聞いてる私。

さやかが電話を切ると
ユチョンが「デート？」と話しかける。

さやか「うん♪お酒飲みに行くの(^^)」

YC「かぁーーっ…いいすね～！」

さやか「ふふっ(^^)笑」

カーテンのすぐ近くまで来て
「A！」と呼ぶさやか。

さやか「私、もう行かなきゃいけないから、戸締まりちゃんとしてね！」

A「え！？汗」

さやか「食欲なくてもちゃんと食べて、ちゃんと寝るんだよ！」

A「さやか！汗」

さやか「あ、明日お休みでいいって言ってたからしっかり休んで！」

A「待って！！汗」

「じゃあまた～」とご機嫌なさやかの声と
「お疲れさまっしたぁ～」とユチョン。

A「さやかぁ～～…(汗)」

―――― バタンッ

私の呼ぶ声も虚しく
さやかは帰ってしまった。

A「……(汗)」

どうしよう…(汗)
ユチョンと２人になっちゃったじゃん。

…気まずい(汗)

私はとりあえずカーテンの中で
上着も着てすぐこの部屋を出れるように。

そして"シャー"っとカーテンを開けると
「帰ろっか」とユチョンの返事も聞かず
休憩室のドアへと向かった。

A「！！」

ドアノブに手をかける私の手に
もうひとつ、大きな手が。

A「……」

YC「……」

見上げるとすぐ近くにユチョンの顔。

さっきまでさやかと笑ってたのに
その顔は真剣で私を見つめている。

YC「…避けないでよ…」

小さくそう言うとユチョンは
そのまま腕の中に私を引き寄せ
そっと抱きしめた。