Begin...【changmin】第７章-Part４- (ページ17)

今日:2 hit、昨日:1 hit、合計:16,471 hit

第817話気まずい。ページ17

「すいません、遅くなっちゃってー…」

そう言いながらそーっと
休憩室に入ってきた背の高い男性。

サングラスを外したその人と目が合い
私は心臓が止まってしまうかと思った。

A「ゆ、ユチョン！！汗」

YC「……」

私をじっと見つめるユチョンと
固まったまま見つめてしまった私。

だけどそんな私よりも１番驚いていたのは
ユチョンを呼んださやかだった。

さやか「え！？汗東方神起！？汗」

"東方神起"と呼ばれて
「東方神起のユチョンです」と

少しだけはにかみながらも
礼儀正しく頭をさげるユチョン。

私はその仕草にも目が離せずにいた。

さやかは動揺しながら
早口で話し始める。

さやか「あ、ご、ごめんなさい！汗私、東方神起だって知らないで、勝手にAの電話に出て、勝手に呼んじゃって！汗」

"電話に出て"？

私はケータイの着信履歴を開く。
そこには確かに"YUCHUN"の名前。

ユチョンはチラッと横目で私を見たけど
またさやかの方に視線を戻した。

さやか「そんな多忙な人を呼ぶなんて、迷惑かけちゃいましたよね？汗あー！もっと相手の名前をちゃんと確認すればよかった！汗」

YC「ふ…ふぁはははは(笑) よく喋るーすね(笑)」

A「……」

ユチョンの笑い声…久しぶりに聞いた。
その笑顔も久しぶりに見た。

さやか「すいません…まさか芸能人に会うなんて思ってもいなかったし、緊張しちゃって…(汗)」

YC「ふ…(笑)」

さやか「迷わず来れましたか？」

YC「はい、タクシー…の運転手さんにぃ、アドレスを言ったから。」

さやか「アドレス？アドレスー…あぁー、住所！！」

YC「(笑) 海外旅行やってるーすよね？笑」

さやか「だからって英語ができるわけじゃ…(笑) でも、Aは話せるよね！ねっ？」

A「……」

ユチョンにじっと見とれてた私は
自分に振られた事に気づかなかった。

YC「……」

さやか「……A？」

A「あ、うん、ちょっとだけ…話せるかなぁ…」

YC「……」

さやか「……あぁー…」

何だか変な空気が流れてる。

その空気から私とユチョンの気まずさに
さやかは気づいたみたいで
「Aも着替えて帰ろ！」と促した。

立ち上がってロッカーに向かう私と
入れ換えにソファに座るユチョン。

制服姿の私をジロジロ見るような
そんな視線を感じていた。