Begin...【changmin】第７章-Part４- (ページ16)

今日:3 hit、昨日:0 hit、合計:16,459 hit

第816話倒れた。ページ16

A「―――…」

さやか「あ、気がついた？」

A「……？」

気がつくと休憩室のソファに
寝かされていた私。

さやかはぼーっとしてる私の
おでこに手を当て呆れたように笑う。

さやか「貧血だって。A、倒れたんだよ？」

A「……」

まだ自分の身に起きた事を
はっきり理解できてない私。

「今いったい何時なんだろう？」と
部屋の時計を見ると"PM 10:19"。

A「えっ！？ 10時！？汗」

"ガバッ！"と起き上がる私を
さやかは「寝てなきゃ」と肩を押さえた。

A「え？？確か、お昼前だったはずなのに…(汗)」

さやか「よく寝てたよ～！相当疲れが溜まってたんだね。」

A「どうしよう！汗」

さやか「あぁ、大丈夫。ダイニングバーの方には連絡しといたよ。休みでいいって(^^)」

A「……」

私服に着替え始めるさやかを見て
私はゆっくり起き上がりソファに座った。

A「ごめんね…」

さやか「ん？」

A「営業時間もとっくに過ぎてるのに、私のせいでこんな時間まで…」

落ち込んでる私を見て
さやかはニコッと笑う。

さやか「大丈夫(^^) 気にしないで！デートまでちょうど時間空いてたし(笑)」

A「…デート？」

さやか「うん♪最近知り合った人なんだけどぉ～、飲みに行こうって誘われちゃったんだ(^^)」

A「……(笑)」

ウキウキしてるさやかに
「悪い」と思っていた私の気持ちは
だんだんと薄れていく…(笑)

さやかはメイクを直しながら
「あ！」と私を見た。

さやか「それでー…私家まで送れないんだけどぉ…」

A「いいよいいよ！汗たくさん寝たから、もう平気だし(^^)」

さやか「でもー…」

A「"デート"に遅れちゃうから！笑」

さやか「うーん…じゃぁ、もうすぐ迎えに来ると思うから、それまで私もいるね(^^)」

A「その"彼"？ここに来るの？」

さやか「え？Aのお迎えだよ？」

A「私？」

「ごめん、勝手にケータイ開いちゃった」
と、手を合わせて笑うさやか。

私はその仕草を見て
「誰を呼んだんだろう？」と

テーブルの上に置いてある
私のケータイに手を伸ばした。

―――― コンコン
―――― ガチャッ

それと同時に休憩室のドアが開いた。