Begin...【changmin】第７章-Part４- (ページ15)

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第815話あれから。ページ15

突然のチャンミンとの再会をした
あの短いクリスマスから数日が経ち

年が明け、冬、春と
足早に季節が過ぎていく。

そんななか悲しい、寂しい気持ちを
まぎらわすように仕事に没頭する私。

朝から夕方までの仕事。

仕事のあとの空いた時間に
また学生の頃にやっていた
ダイニングバーの仕事を３、４時間。

オーナーが育児休暇を取っていて
人手が足りないから手伝ってと頼まれ
私は迷うことなくYesと答えた。

帰宅する頃にはとっくに10時を過ぎていて
正直、体力的にはつらい。

だけど心が痛くなるよりはいい。

毎晩、ひとり鳴らない電話を待つ。
そんな夜の闇に怯えてしまうから…

あのクリスマスイヴを思い出すと
締めつけられたみたいに胸が苦しくなる。

あのイヴも一緒にいた日々も
チャンミンと出逢ったことでさえも

もうとっくの昔に見た
長い長い夢だったのだ、と
信じてしまう自分がいるから…

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A「いらっしゃいませ。」

７月から店頭業務に異動が決まった
私とさやかは現場研修を
３月からスタートさせていた。

さやか「元気ない！！」

"バンっ！"と背後から
私のお尻をたたく。

A「……(汗)」

さやか「最近働きすぎなんじゃない？ちゃんと寝てるの？」

A「…まぁ、それなりには。」

さやか「寝なきゃダメだよ？私達、看板娘なんだから。」

A「"看板娘"…(笑)」

さやか「せっかくこんなカワイイ制服着てるのに、そんなお通夜みたいな暗さじゃダメじゃん！」

そう言いながら私の肩を抱いたさやかは
ハッとした顔をすると
私の肩や腰をパッパッと触り始めた。

A「？汗なに？？汗」

さやか「あんた、また痩せた？骨出すぎなんだけど！」

A「…計ってないけど…食欲はない…かな…？」

さやか「"かな？"じゃないよ！どれだけ痩せるつもりなの？欲張り！」

A「好きで痩せたわけじゃ…(笑)」

「そこ！私語しない！」と
上司に注意された私達。

「はぁ～い」と答えたさやかは
「ちゃんと食べなよ」と私に言うと
近くにいたお客さんに近寄り話しかけた。

私はその姿を目で追うと
自分のデスクに向かう。

――――……っ！？

「きゃっ」と叫ぶ声や
遠くで私を呼ぶ声がする。

さやか「A！？A！！」

だんだんと視界が曇っていった。