第767話 「何歳？」【JJ Side】 ページ7
【JJ Side】
[]は韓国語↓
SH[今日はありがとう(^^)]
JJ[……]
SH[気を付けて帰ってね？]
JJ[……]
「バイバイ」と笑うと
車を降りようとするソンヒ。
―――― ガチャッ
SH[……？]
JJ[……]
―――― ガチャガチャッ！！
―――― ガチャガチャガチャッ！！
SH[？？…え？汗]
―――― ガチャガチャッ！！
SH[オッパ！汗 開かない！！]
JJ[……(笑)]
ソンヒはロックされてるのがわからず
何度も何度もドアを開けようとしていた。
そして「大変！開かないよ！」と
必死に俺に訴えかける。
SH[オッパ！！汗]
JJ[あっはは(笑)]
その、単純な罠に引っ掛かって
必死な姿がかわいくて(笑)
つい堪えきれなくなって
俺は声に出して笑ってしまった。
SH[……]
JJ[あ…(笑) ごめん(笑)]
SH[……はぁー…]
やっと気づいたソンヒは
呆れたように深いため息をついた。
SH[オッパぁ〜…]
JJ[いやっ、だってさぁ…]
SH["だって"、なに？]
JJ[まだ一緒にいたいじゃん！]
SH[私は"帰りたい"って言ったでしょ？]
JJ[俺はやだから！]
子どもみたいだってわかってる。
だけど全部が俺の本心で…
SH[…はぁ]
JJ[…どうしたの？]
SH[…何歳？]
JJ[え？]
SH[オッパは一体何歳なの？]
JJ[に…26歳だよ…(汗)]
SH[26歳なら、もっと大人になってよ！]
JJ[お、大人…？汗]
ソンヒはまたため息をつくと
強く雨が打ち付ける窓の外を見つめた。
俺は俺の顔を見てくれないのが
なんだか悲しくて寂しくて…
このままソンヒが車を降りたら
もっと距離が開いちゃう気がして…
JJ[……やっぱり…やだよ]
SH[え？]
俺は助手席側のドアと
バックシートに手をあてて
ソンヒを囲むようにした。
SH[……(照)]
俺の顔を見つめて
顔を真っ赤にするソンヒ。
…最近この照れた赤い顔で
俺を見つめることもあまりなくなってた。
JJ[子どもみたいな俺じゃ、嫌？]
SH[(照)]
JJ[今のこんな俺も全部、"キム・ジェジュン"だよ。"HERO"じゃないよ。]
SH[オッパ…(照)]
俺は暗い車内でゆっくり
ソンヒに顔を近づけた。
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作者名：natsu
| 作成日時：2012年4月24日 12時
