Begin...【changmin】第７章-Part２- (ページ12)

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第772話プラネタリウム。【CM Side】ページ12

【CM Side】
[]は韓国語↓

YC[…プラネタリウム？]

CM[不満ですか？]

YC[いやっ、なんでプラネタリウム？]

CM[ヒョン…ずっと前に…"時ヲ止メテ"のPV撮影の時に、見たいって言ってましたー…よね？]

YC[…確かに言ったけど。]

CM[あれから…もう見たんですか？]

YC[まだだよ？]

CM[じゃあいいじゃないですか。]

「大人２枚です」と早口で言う。
背中にヒョンの視線を感じる。

YC[チャンミン…覚えててくれたの？]

CM[……(照)]

YC[やさしいなぁ…]

そんなことを真面目に言われると
ますます顔が熱くなる。

僕は「お金はこの人が払います。」と
受付の人にまた早口で告げると

「え？」と驚いてるヒョンを残して
プラネタリウムの中へと入った。

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プラネタリウムの中には数組のカップル。

どのカップルもみんな
愛しそうに寄り添って座っている。

入口でヒョンを待っていると
ヒョンが半券を手にし急ぐようにしながら
笑顔で駆け寄ってきた。

YC[チャーンミンっ(^^)]

CM[……]

YC[お待たせぇ～(^^)]

ユチョンヒョンはすっかり浮かれて
機嫌よくニコニコとどの席に座ろうかと
ぐるっと全体を見渡す。

そして僕達はあまり人目につかなそうな
１番後ろの席に並んで座った。

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席につくとタイミングよく
すぐライトが消されて上映が始まる。

初めは真上にあった太陽が
夕焼けに変わり、徐々に西に沈んでいく。

最近の映像技術は本当にすごくて
真っ暗闇に映されたＣＧの夕陽は
本当にキレイで見入ってしまう。

YC[キレイだなぁ～…]

CM[……]

小声で呟くヒョン。

確かにキレイ。
キレイなんだけど…

僕はもっとキレイな夕陽を見た事がある。

…Aのお父さんが見せてくれた
海に沈んでいく、あのオレンジの夕陽。

いくら人間が映像や
ＣＧの技術を向上させたとしても

あの日に見た自然の色を
完全には表現できないだろう。

きっと永遠に…

YC[でも、Aの夕陽の方がキレイ。]

…"Aの夕陽"って(笑)

大真面目な顔でそう言うヒョンに
僕は思わず突っ込みたくなったけど

あの日の夕陽を思い出し
同じように感じてくれた事が嬉しくて

僕は「そうですね」と小さく囁いた。