第744話 「かわいそう」。 ページ8
A「…"かわいそう"？」
…そんな風に初めて言われたかも。
みんな「いいな〜」とか言うから…
なんか…うれしいな…
さやか「うん…かわいそうだよ。だって、誰だって恋人ぐらいいるじゃん？」
A「……」
さやか「なのに芸能人は"この人がこの人と付き合いました〜"、"別れました〜"って、いちいち世間に流されるでしょ？」
A「……」
さやか「"ほっとけ！！"って感じじゃん(笑)」
A「(笑)」
さやかはカクテルを飲み干すと
「おかわり！」とグラスをつきだした。
さやか「だから…Aもしんどいんじゃないかって思うよ。ただ、彼氏が芸能人だっただけなのに…いちいち騒がれて。」
A「……さやか…」
さやか「下心あるくせに隠して近づいてくるやつってムカつくよね。それまで、対していいやつじゃなかったくせに。」
A「(笑) わかる…ムカつく。」
さやか「だから、明らかに関係のない部署の女が"Aさんいますか〜"って来た時に、"私です"って答えてやったの！」
A「えぇ！？笑 そんなことしたの！？笑」
さやか「だってムカつくんだもん！笑」
A「(笑) そしたらなんだって？」
さやか「"東方神起のファンなんです〜！ファイティンって伝えてください〜！"って言われたから、"ファンレター書け！"って言ってやった！笑」
A「あっはははははは！笑」
さやか「だいたい、"ファイティン"って何？英語？私、英語わからないし！」
A「韓国では"ファイト"を"ファイティン"って言うんだよ(笑)」
さやか「知らないし！だったらそう説明しろよ、あの女ぁ〜〜！！怒」
A「(笑)」
…なぜだか怒ってるさやか(笑)
さやかはお酒が入ると
人格が変わるのかもしれない。
普段はしっかりしてて、女性らしくて…
今はなんだかジヨンとかぶる(笑)
こうゆう強気な人と気が合うのかも(笑)
でも、さやかみたいな人が
側にいてくれて嬉しいな。
だってさやかだけだもん。
いまだに私に
「大丈夫？」って聞かないのは…
それはチャンミンとの事を
聞かなかったように
気を使ったんじゃなくて
ただ私を、ただの社員として
ただの同僚として見てくれたからだって
さやかを知る度にわかる。
私にはなによりそれが嬉しかった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 20人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「東方神起」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：natsu
| 作成日時：2012年4月24日 3時
