Begin...【changmin】第７章-Part１- (ページ13)

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第749話テディベア。ページ13

とにかく５人の誰かが私に
荷物を送ったかどうか確認してみよう！

そう思ってケータイを開く。

でも…

A「……」

…私は電話もメールも
ためらってしまった。

あの旅行から私はみんなに一切
メールも電話も返していなかったから…

私はケータイを閉じると
意を決してその贈り物を
開けてみる事にした。

A「……？」

…包みを開けてみると
まるでビックリ箱みたいな
大きなカラフルな箱。

私はその箱にキレイに結ばれた
リボンをほどいていく。

A「……」

…本当にビックリ箱だったらどうしよう。
いや、爆弾とか入ってるかも？

私は箱に耳を近づけてみる。
だけど何も怪しい音はしない。

A「…はぁ」

ゆっくりゆっくり箱のフタを開ける。

A「……？」

まず目に着いたのは
箱にピッタリ入った大きなテディベア。

その隣には何枚かの新品のＣＤと
いくつも付箋が飛び出した
韓国語のテキスト。

私はその使用された感があるテキストを
手に取ってみた。

A「"初心者にもわかりやすい１日５分でみるみる上達する韓国語・会話編"…」

…誰かが韓国語勉強してるのかな？
なぜ私のところに？

ペラペラと付箋が着いたページを開くと
書き込みがしてあるわけでもなく
ただ付箋が貼ってあるだけ。

その下に入ってた、同じシリーズの
"ハングル編"のテキストには
新品のカバーが着いたまま。

A「？？？」

なんだこれ？汗
本当に私宛てなの？

もう一度宛先を確認すると
やっぱり私宛てに届いたものみたい。

私は意図がわからなくて疑問を抱えたまま
箱からテディベアを取り出した。

A「お前はどこから来たの？」

…答えるわけないか。

なんだか虚しくなって
「はぁ」とため息をつきながら
テディベアの両手を握りしめた。

『×▲□#?%○…』

A「うわぁっ！！汗」

突然聞こえた声はテディベアから。

私は驚きすぎて
テディベアを落としてしまった。

び、びっくりした…(汗)
手を握ると話し出す仕組みなのか…

A「……(汗)」

私はテディベアを拾い上げて
膝の上でもう一度手を握りしめる。

―――― ぎゅっ

『×▲□#?%○…』

A「……」

テディベアはその可愛い顔からは
想像できない低さで
静かな部屋に声を響かせた。