Begin...【changmin】3 (ページ40)

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ep140 【CM Side】ページ40

【CM Side】
[]は韓国語↓

天気予報では韓国は今日の夕方から台風。

飛行機が動かなくなると予想した僕達は
予定よりも早くハワイを飛び立った。

長い長いフライトの間
僕は１冊の恋愛小説を読んでいた。

CM[…はぁ]

この小説のようにいつだって素直に
気持ちを伝えられたらいいのに。

僕だってちゃんと
あなたと向き合って恋愛がしたい。

愛した人を守りたい…
でも僕の中で何かがそれを許さない。

何かと理由をつけて。

あなたは"シム・チャンミン"が好きだと
僕に言ってくれたのに

僕はいつも"東方神起のチャンミン"で
あなたと向き合ったことにしていた。

次に会った時には
僕はこの気持ちをすべて
あなたに伝えてもいいですか？

この小説のようにドラマチックな台詞は
どんなに演技の経験を積んでも
あなたを前にしたら言えないけれど…

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韓国に着くと既に雨は降り始めていて
僕は急いで撮影場所のホテルに向かった。

明日の朝も台風らしいし
現場に行けなくなるのが嫌だから。

ホテルに着くと荷物を置いて
ユノヒョンの部屋に向かう。

―――― コンコンコン

CM[……]

…いないみたい。

まだ撮影中かな。

もうすぐ撮影も終わるだろうと思い
僕は部屋に戻って待つことにした。

―――― ブーッブーッブーッ

携帯の着信で目が覚めた。

CM[ん…]

あれ…眠ってた？

時計を見るともう23:00を過ぎている。

携帯を開くとユノヒョンからの
電話とメールが３件ずつ。

僕は順にメールを開いた。

『飛行機動かなくなりそうだけど
いつ頃帰って来れそう？』

『今日は撮影場所のホテルに
泊まることにしたよ』

この２通はもう僕が
ホテルに着いてる時間に送られたみたい。

そんなに僕は眠っていたのか…

最後のメールを開く。

『チャンミン、お願いだから早く帰ってきて。』

僕はなんだか胸騒ぎがして
走ってユノヒョンの部屋に向かった。

「しばらく２人にしてください」
監視の人に告げ、部屋の扉を叩く。

CM[ヒョン！ユノヒョン！チャンミンだよ！]

―――― ガチャッ…

ゆっくり扉が開く。

YH[チャンミン…(泣)]

CM[……]

ユノヒョンは泣いていた。

そして僕を見ると僕に抱きついて泣いた。

こんなユノヒョンを見るのは
僕は初めてだった。