Begin...【changmin】3 (ページ42)

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ep142 【CM Side】ページ42

【CM Side】
[]は韓国語↓

僕もユノヒョンの隣で泣いていた。

ユノヒョンの涙の理由はわからない。

でも僕は…

僕はあなたがまだ、僕が手を伸ばせば
届く距離にいると思っていた。

でも違っていた。

気づいた時には遅かった。

もういない、遠い人だ。

…僕はバカだ。

これ程にも愛した人はいないのに。

何もしてあげることができなかった。

写真の中のあなたが
まだその僕の指輪をしてくれているのは

僕が"忘れないで"と気持ちを
押し付けたまま離れてしまったから？

…それともまだ僕を好きだって

愛してくれてるって、思ってもいいの？

YH[チャンミン…見た？]

CM[もう…見たくないです。]

YH[それをここまで持ってきてくれたのは、Aさんだよ。]

CM[知ってます。見ればわかります。]

YH[じゃぁそれがどうゆう事かわかる？]

CM[はぃ？ユチョニヒョンがいるから平気だって事ですか？僕にはあの人の気持ちがわかりませんよ。なんでわざわざ]

―――― パンッ！！

YH[……]

CM[…っ…]

ヒョンが僕を叩いた。

なんで？

頭が真っ白だ。

叩かれたのは僕なのに
ヒョンが僕を抱き締めて泣いている。

YH[違うだろチャンミン…いい加減素直になれよ。]

CM[……]

YH[彼女は、チャンミンに会いに来たんだよ。]

CM[……]

YH[日本人だって事も隠して韓国語も話せないのに…バレたらどうなるかわからない、こんな危険な事をしてまでチャンミンに会いにきたんだよ。その気持ちわかってやれよ…]

CM[でも写真の中で彼女の隣にはいつもユチョニヒョンがいるじゃないですか。それはなんなんですか？]

YH[チャンミンは彼女みたく、全力で気持ちを伝えたの？臆病になって逃げてばかりだろ？もう逃げるなよ。]

CM[……]

ユノヒョンが言っていた事は
全部当たっていた。

…僕は逃げてばかりだ。

彼女を探す方法はあったのに。

見つけると約束したのに。

ただの臆病者だ。

自分でもわかってるから悔しい。

腹が立つ。

涙が止まらない。

今まで堪えてきた分だけ流れていく…

ユノヒョンはカメラをいじり
僕に渡してきた。

YH[まだ…見てないだろ？彼女は…これを届けるためにここまで来たんだ。]

僕は彼女のカメラに保存された
そのムービーを再生した。