第689話 ループ。【JJ Side】 ページ9
【JJ Side】
[]は韓国語↓
JJ[チャンミンも言ってたじゃん。"甘えたい時に甘える"って。今、甘えたいでしょ？いいよ？]
「ほら！」と腕を広げる俺を
怪訝そうな顔で見るチャンミン。
そして「そうゆうのはいいです」と
きっぱりと断った。
CM[甘えるー…って言うのと、ちょっと違うと思うんですよ。]
JJ[？]
CM[今は、甘えちゃいけないと思ってるんです。これは僕の試練だと思うし、Aを守れなかった罰だと思うから。]
JJ[……]
CM[だから、苦しいけど甘えちゃダメだと思います。]
JJ[……]
…なんか…やっぱりひっかかる。
JJ[そこまで言うなら、なんでそばにいてあげないの？]
CM[……]
JJ[あ、いや、別に責めてるとかじゃなくて…]
CM[……]
JJ[俺だったら、ユチョンと同じように絶対Aさんから離れないと思うからさ…]
CM[んー…]
JJ[なんで…一緒にいれないの？やっぱり傷の事がショックなの…？]
CM[……]
チャンミンは黙ったまま
どこか一点を見つめていた。
そしてゆっくり話し始めた。
CM[傷の事はショックだし、ずっと僕の記憶から消えないと思います。だけどそれが当然だし、それでいいんです。]
JJ[……]
CM[でもAまでそれじゃあダメなんです。傷があるから自分に引け目を感じて生きてくなんて…かわいそうで…それも僕の責任なんですけど…]
JJ[…責任って…じゃあチャンミンはどうするの？その"責任"。]
CM[…それがわからないから時間が必要なんです。僕も一緒にいてあげたいけど、どうしたら傷が消えるかなんて、まだわからないです。]
JJ[傷…消えないじゃん。]
CM[心の傷なら消せるかもしれないです。]
JJ[だったらそばにいてあげないと！]
CM[だけど今のままそばにいたら、またAが自分からいなくなっちゃうって……昨日も言ったじゃないですか。]
JJ[うん…そうだよね。ごめん…]
複雑に絡み合ったチャンミンの苦悩を
解いてあげたくても、難しい。
結局、何度も同じところにループして
なかなか解決できないまま…
こんなの、チャンミンの方が苦しいよな。
だけど俺も同じように苦しい…
JJ[はぁ…]
静かな部屋に小さなため息が
力なく消えていった。
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作者名：natsu
| 作成日時：2012年4月14日 23時
