Begin...【changmin】第６章-Part８- (ページ20)

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第700話泣いてる。【CM Side】ページ20

【CM Side】
[]は韓国語↓

つい勢いでジヨンさんを
ベランダまで連れ出してしまった僕。

だけど何から話していいか
言葉が出なくて黙り込んでしまった。

JY[…何？何か話があるんでしょ？]

CM[あ…はい。]

寒そうに顔をマフラーにうずめながら
体を震わせるジヨンさん。

普段から強気な人だとわかっていたけど
寒さからか、さらに強気な口調の彼女に
僕もなんだか怒られてる気分になった。

CM[あのー…連絡、取ってるんですよね？]

なんとなくAの名前を出さずに聞く。

それでもジヨンさんには
ちゃんと伝わっているみたいで
「あぁー…」と言いながら何度も頷いた。

CM[…どうしてますか？]

JY[気になるなら、自分で確認すればいいじゃん。]

CM[……(汗)]

JY["会わない"ってだけで、別れたわけじゃないくせに、なんで連絡までしないって決めたの？]

CM[え？]

いや…別に連絡しないって
決めた訳じゃなくて
なんとなくできないだけなのに…

誰がそんな事言ったんだ？A？

考え込む僕に呆れたように
ジヨンさんは話し続けた。

JY[長く一緒にいるために、気持ちを再確認してるんでしょ？変に避けたりしないで、直接話せばいいのに。]

CM[……]

JY[そうゆう面倒な事をするから、Aもあんな風に泣いて落ち込むんだよ。]

CM[…そんなに泣いてるんですか？]

「あっ」という顔をするジヨンさん。

だけどすぐ、ごまかすように
「Aが泣かないわけないじゃん」
「予想だよ、予想！」と早口で言った。

"予想"だなんて、きっと違う。

僕のせいで今も悩んで泣いてるんだ。

こうなる事はわかってたけど
そんなAを見たら
僕は抱きしめずにはいられない。

そうしたらAは
「このままずっと離れないで」って
そう言うでしょ？

そのお願いを僕は叶えるに決まってる。

でもそしたらまた僕は
自分の後悔や弱い部分を見ないふりして
心から笑えなくなって…

余計にAに
負担をかけてしまうと思うんだ。

きっと、それでもいいって
言ってくれるのもわかってる。

だけど僕の方が苦しくて…

CM[……]

僕は何度も何度も
同じ場所をぐるぐる回るこの苦しみに
言葉をなくしたまま立ち尽くしていた。

そんな僕をジヨンさんは
そっと抱きしめた。