Begin...【changmin】第６章-Part８- (ページ16)

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第696話なんでここに？【CM Side】ページ16

【CM Side】
[]は韓国語↓

ただの散歩のはずが
手にはいくつもの買い物袋。

僕はカフェのはじっこで
あったかいカフェオレを飲みながら
今買ったばかりの本を開いた。

その本は日本人向けの輸入本で
韓国語を勉強するための
初心者用のテキスト。

僕はその本の中からいくつか単語を
ピックアップして付箋を貼っていく。

まるでドラマの台本みたいに
付箋が飛び出たテキストと

僕のオススメのＣＤと
おもちゃ屋さんで買った人形を
プレゼントの大きな箱に入れた。

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正直、こんな大きな箱を抱えて
街を歩くのは恥ずかしい。

目立って変装の意味もなくなる。

だけどどこか浮かれてる僕は
鼻歌混じりで自慢の大股歩きで
郵便局に向かって歩いた。

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用事を済ませて家に帰ると、玄関に一足
女性の靴があるのが目に入った。

CM[……]

もしかして…A？

会わないと言いながらも
あの事件から情緒不安定なAを

日本に一人ぼっちで置いてきたことに
僕は少し後悔していた。

だけど会わないと言ってしまった分
つまらない意地が邪魔して
僕は韓国に連れてくる事ができない。

でもヒョン達なら
僕達の関係なんか気にすることもなく
迷わず呼びそう…

僕ははやる気持ちを抱えて
リビングに早足で向かった。

―――― ガチャッ！

JS[あ、チャンミンおかえりー！]

CM[……]

ジュンスの声でソファから振り返る。
そこにはジヨンさん。

JY[お邪魔してます(^^)]

CM[い、いえ…]

笑って頭を下げるジヨンさんにつられ
僕は内心少しがっかりしながら
ぺこっと頭を下げた。

…あれ？
なんでジヨンさんがここに…

疑問を抱えながら、とりあえず
マフラーと上着を部屋に置き
みんなが集まるリビングに向かう。

Aのお母さんからもらった
お土産の焼酎を飲みながら
夕方から盛り上がっている。

僕はすでに高いテンションのヒョン達に
少し気後れして

なんだかお酒を飲む気になれずに
缶ジュースを片手にその輪に入った。

JJ[あれっ！チャンミン！なんでジュースなの！？]

焼酎の匂いをプンプンさせて
上機嫌で僕の肩を抱くジェジュンヒョン。

反対側には「冷たくて気持ちぃ～」と
すでに酔っ払ったジュンスが

外から帰ったばかりの
冷たい僕の頬を触っていた。