第682話 帰る。 ページ2
ジヨンはプリプリ怒りながら
寝室に向かうと
トランクと上着を持って出てきた。
そのままスタスタと玄関に歩いていく。
A「ジヨン！帰っちゃうの？泣」
必死に追いかける私に構うことなく
靴を掃き始めるジヨン。
私はせっかく心配して来てくれたのに
怒って帰らせてしまうことに
オロオロしながらまた泣き出した。
ジヨンはそんな私を見てため息をつき
今度は優しく髪を撫でて話し始めた。
JY「チャンミンがくれた時間ー、ちゃんっと大事にしな？」
A「……(泣)」
JY「まずはチャンミンのこっとは考えなくていいから。自分とゆっくり向き合いなさい。」
A「…うぅ(泣)」
JY「あとぉ、もう泣かない。」
A「……(泣)」
JY「"もしこうしてたら"とっかぁ、そうゆう意味のないことも考えない。」
A「……(泣)」
小さく頷く私。
JY「大丈夫だよ、Aは強いーから。きっと乗り越えられる。私もみんなもいるよ。」
A「…帰らないでよぉ(泣)」
JY「(笑) いや、帰るよ。」
A「なんで？」
JY「Aはぁ、ひっとりで考えなきゃダメ。」
A「……(泣)」
JY「"女同士だっから"ってぇー言ったけどぉ、やっぱりAは私がいると、もっと甘えるからダメ。」
A「…うぅ(泣)」
JY「ほんっとぉーーーっに、やばくて、死にそうだったら電話してね。すぐ飛んでくるから。」
A「……(泣)」
ジヨンはそう言うとにこっと優しく笑う。
私はその笑顔にみとれてしまった。
ジヨンはぼーっとしている私を見て
「目がパンパン！」と笑うと
優しくハグをする。
JY「あっとぉ、チャンミンの事はー、私が絶対離さないからぁ、安心して、自分と向き合いなさい(^^)」
A「……(泣)」
JY「そんな心配いらないかもしれないっけどね？」
A「え？」
ジヨンは私を離すと
「自分もつらいのに"会わない"なんて
本当に愛してなきゃ言えないよぉ」
と、また優しく笑った。
そして「またね(^^)」と手を振り
家を出ていった。
私はジヨンと一緒に過ごす時間も
いろんな事をゆっくり話す時間もなくて
すごい申し訳なかったけど
ジヨンが私にくれた思いやりも
大事にしようと思い
その後ろ姿が見えなくなるまで
ずっと見つめていた。
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作者名：natsu
| 作成日時：2012年4月14日 23時
