第671話 なんでいるの？ ページ11
「おぉ〜よしよし」と頭を撫でるジヨン。
私は近所迷惑も考えず
静かな廊下に声を響かせて泣いた。
私が少し落ち着くと
「ほらぁ〜しっかり！」と言いながら
ジヨンは"バンッ！"と私の背中を叩き
荷物を持って部屋に入っていく。
私はその後をとぼとぼと着いていった。
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JY「さむーっ！！そっとと変わらないじゃん！」
A「……」
JY「電気もつっけないでぇ〜…なぁにしてんの！」
文句を言いながら部屋の電気と
暖房のスイッチを入れて
慣れたようにコーヒーメーカーを
セットしていくジヨン。
私はその行動をソファから
じっと見つめていた。
JY「こんな風にしってるからー、涙が止まらないんだよぉ！私が来なかったらぁ、真っ暗ーな中でー、じゅっと泣いてるつもりだったでしょ？」
A「……」
「まったくぅー」と言いながら
大きな荷物をほどきだす。
私はその光景を眺めながら
率直な疑問をぶつけてみた。
A「ジヨン…」
JY「んー？」
A「…なんでいるの？」
JY「…はい？」
荷物をほどく手を止め
「今なんて言った？」とでも
言うような顔で私を見るジヨン。
A「なんでー…ここにいるの？」
JY「はぁー…私がいっちゃダメか？」
もちろん聞かなくてもわかってるけど
言葉を選ぶ余裕のない私の率直な質問に
ジヨンは手にしたマフラーを投げつけた。
A「いやっ…そうじゃなくて(汗)」
JY「ユノーがー、"Aさんのこっと、よろしくねぇ〜"なんて言うーからぁ、わざわざ来ったんだよぉ〜！」
A「……」
JY「Aの実家ーに行ったらー、みんないないしぃ〜」
A「え…(汗) 実家まで来てたの？汗」
JY「こっちは仕事ーまで辞めて来たってゆうのにぃ…」
A「え゛！？辞めたの！？汗」
体を前のめりにして驚く私を
じっと見つめるとジヨンは
「はっはは！」と笑って私の隣に座った。
JY「嘘だよぉ(笑)」
A「……どれが嘘？汗」
JY「じぇんぶ(笑)」
A「……(汗) 仕事は？」
JY「辞めてない(^^)」
A「実家は？」
JY「行ってない(笑)」
安心して「はぁ〜〜」とため息をつく私に
ジヨンは笑いながら私の肩を抱いた。
そして「ユノに言われたから
日本まで来たんじゃないよ」と言うと
優しくニコッと笑った。
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作者名：natsu
| 作成日時：2012年4月14日 0時
