第566話 遅い。 ページ6
窓の外を見ると
雪が少しずつ降り始めていた。
「バスに忘れ物」と言って
部屋を出ていったチャンミンが
嘘をついてる事ぐらいすぐわかる。
その嘘をつかせてるのは、きっと私。
でも、私と気まずいからって
出ていかなくてもいいのに…
連絡しないで避けたのは私だし
手紙を渡したぐらいで
元通りになるなんて…そんなわけない。
私を見た時のチャンミン
すっごく驚いてたな…(笑)
私も私で、会えて嬉しいくせに
つい意地悪言っちゃったけど…
いつもの調子で笑ってくれると思ったら
睨むんだもん…あの時も、部屋でも。
やっぱり連絡くれなかったのは
私に怒ってるからなのかなぁ…
A「はぁぁぁ〜…」
私は４人にお茶を入れながら
つい、大きなため息。
YC「ふぁはははは(笑) "はぁぁぁ〜"(笑)」
A「……」
JJ「どうしたの？でっかいため息ついて。」
A「…着物が苦しいだけ。」
そうごまかしながら４人の前に
お茶を差し出していく。
ユチョンは今日行った牧場の
お土産屋さんで買った
小さなチーズケーキを食べながら
「じゃあこれいらない？」と笑う。
私は頬を膨らましながら「いる」
と、チーズケーキに手を伸ばした。
JJ「あっはは(笑) なんか今日、Aさんこーゆー顔ばっかり(笑)」
そう言って頬を膨らますジェジュン。
やだ…そんな顔ばかりしてるの？
せっかく５人の楽しい旅行なのに。
私は頬を掴みながら
お土産のチーズケーキを食べた。
A「…おいしい(^^)」
JJ「今度は笑ったぁ〜(笑)」
JS「ＣＭみたぁい！笑」
YC「ふぁはは(笑) ジュンスやってよぉ！チーズケーキのＣＭ！」
ごまたまごの時みたく
ＣＭごっこを始める３人。
「チャミにも取っといてあげよう」と
私はチーズケーキの包みを一掴み分
チャンミンの為に避けといてあげた。
私の"チャミ"の言葉を聞いて
腕時計と部屋のドアを交互に見るユノ。
YN「チャンミン、遅すぎないか？」
心配するユノと一緒に
窓の外を覗くジェジュンとジュンス。
JJ「忘れ物見っつからないのかなぁ。」
JS「もうこんなに雪積もってるー…チャンミン大丈夫かなぁ。」
YC「大丈夫だよ、外にはいないから。」
A「？」
チーズケーキを食べながら
ひとり冷静なユチョンは
一口お茶をすすると
注目する私達を見てニコッと笑った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 7人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「東方神起」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：natsu
| 作成日時：2012年3月30日 19時
