ep49 【CM Side】 ページ49
【CM Side】
初めは泣いているであろう彼女を
慰めるつもりで話してた電話。
だけど、お互いを少しずつ
知っていくのが楽しくて…
気づけば２時間近くも長電話。
まるでユノヒョンみたい(笑)
日本の友達ができてすごく新鮮だし
僕にとってはもうとっくに
昔の事のように思える
"一般人同士"の関係として話せる。
CM「……」
だけど、もし…
もし僕が本物の
東方神起のチャンミンだって知ったら…？
今のあなたの、僕に対する態度は
変わってしまうのかな？
あなたは僕のファンだから…
そう思ったら僕は
自分の名前をAさんに言えずにいた。
A「名前を教えて？」
ついに聞かれてしまった…どうしよう。
CM「…あぁー」
言葉に詰まる僕。
確かに僕だけ名前を名乗らないのは
失礼だと思うけど…
"自分の名前を言いたくない"と
正直に話してみても腑に落ちないみたい…
CM「んー…」
…考えた結果
僕は「シム・チャンミン」と名乗った。
もちろん、彼女は偽名だと思ってる。
だけど、僕は嘘はついてないし
あなたには嘘なんてつきたくないから…
それにAさんは
僕を"チャンミン"と呼べることに
なんだか嬉しそうにしてるし(笑)
苦しい言い分かもしれなかったけど…
まぁ…結果オーライ？(笑)
CM「ふぅー(笑)」
でも、我ながらうまくごまかせた！
さすが僕です…天才ですよ！(笑)
これであなたにも「チャンミン」と
名前を呼んでもらえる。
もう1人のチャンミンとして
あなたと友達になれる…
A「…チャーンミンっ」
CM「はぁーい、なんですかぁー(笑)」
A「…ふふっ(笑)」
なんでそんなに嬉しそうなんですか？
さっきまで泣き虫さんしてたのに(笑)
僕までにやけてしまう(笑)
悲しかったら泣いて、嬉しかったら笑う
天真爛漫なAさん。
泣き顔も笑顔も見たことないから
いつかは見てみたいな。
…でも、その為には
会わなきゃいけないのか。
僕だってバレてしまうし
それはそれで大問題だ(汗)
CM「んーーー…」
A「どうしたの？」
CM「いえっ、何でも…(汗)」
A「変なのー(笑)」
CM「(笑)」
これは僕の指輪がもたらした運命。
神様がくれたこの運命の出会いに
僕は感謝したいな…なんて
そんなことを思っていた。
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作者名：natsu
| 作成日時：2011年10月10日 0時
