Begin...【changmin】 (ページ25)

今日:25 hit、昨日:0 hit、合計:60,257 hit

ep25 ページ25

A「うぅぅ～～～(泣)」

初めは手で次々に落ちてくる涙を
拭っていたけれど…

…もうどうでもいい。

化粧が落ちようが、鼻水が出ようが。

涙枯れるまで泣くんだ。

A「う゛ぅ～～～(泣)」

…でも、さすがにずっと見てる
カウンターの中の店員さんが気まずい。

…私はテーブルに突っ伏して泣いた。

―――― とんとんとん。

私の肩を誰かが叩いてる…だれ？

―――― とんとんとん。

やめてよ、顔なんかあげられない。

―――― とんとんとん。

もうなによー。顔ひどいんだってば！

―――― どんどんどん！！！

いたい！！(汗)

なに？？(汗)

A「(汗)」

顔を伏せたまま聞いてみる。

A「…グズッ…なっ、なんか用ですか…？(泣)」

「……あぁー…あっのぉー…」

あんなに私の肩を強く叩いていたのに
なにやらモジモジしてるみたいで
ハッキリ言わないこの人。

A「…すいません…今、顔をあげられないです…グズッ…(泣)」

「……んー…」

その人は「はぁーっ」と
小さくため息をついて私の隣に座った。

A「……」

なんなんだろう、この人…

ナンパ…にしては、慣れてない感じ…

「どうかしましたか。」

棒読みで聞いてくる。

私は「そりゃぁこんな状態だったら
誰でも気になるよなぁー」と思い
答える事にした。

A「あぁー…泣いてます。」

「んー…それはー、見たらわかります。」

A「…でしょうね…グズッ(泣)」

…なにこの人。

なんか偉そうだし、変な人。
てゆうか、少しカタコト？

「んー…なんでー泣いてますか。」

偉そうに話しかけてくるこの人に
今度は冷たくあしらってみる。

A「…関係ないでしょ？」

「ぁい。だから聞けます。」

A「えっ？」

「あぁー…関係ないひっとにぃー、話すとぉー…あぁー…楽ーになりますよ。」

…今度は納得するような言葉。

本当に変な人…

A「……確かに、そうゆう事もありますね…グズッ(泣)」

「そうですよぉー。だっからぁ僕が聞きます。」

A「……」

「ぁ、僕ー…に関係ありますか？」

A「なんで？何も関係ないですよ？」

「じゃぁー、話してくださぁい。」

A「……」

…何だかわけのわからないこの人に
私は少しずつ泣いてる理由を話し始めた。