ep20 ページ20
…どうなってるの？
亮太の彼女は、わたし。
その子は…だれなの？
A「……」
学校に泊まるって言ってた日は
今まで全部、その子と一緒だったの？
見たことない…私の知らない亮太。
A「……」
何も考えられない。
今、どうしたらいいのかわからない。
こんな時、私って
何もできなくなっちゃうんだ。
こんなに悲しいのに、苦しいのに
怒って頬を殴ることもできないの？
足がすくんで一歩も動けない…
A「……」
じゃぁ…見なかったことにする？
次に会ったとき、普通にできる？
A「…っ…」
…できるわけない。
だったら今ちゃんとしなきゃダメだよね…
―――― バンッ！！！
何が起こっているのかわからないまま
気づいたら、勢いよくドアを開けて
入り口に立っていた。
亮太「A…？」
女の子「えっ…うそ…」
A「……っ…」
…"うそ" はこっちだよ。
A「…………」
何を言えばいいの、こんなとき。
怒ればいい？
泣けばいい？
亮太「……」
A「……」
ねぇ、何か言ってよ、亮太。
弁解しないの？
「ごめん」って
平謝りでもいいから言ってよ。
下手な言い訳や嘘でもいいから
「違うんだよ」って言ってみせてよ。
何も言わないなら
すんなり認めてるのと一緒じゃない…
亮太「……」
A「……」
…じゃあ今私が言えばいいのはこれだけ。
A「…さよなら。」
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作者名：natsu
| 作成日時：2011年10月10日 0時
