Begin...【changmin】第３章-Part３-完結 (ページ15)

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第175話行かないで。ページ15

CM「もう出ますか？仕事にー、間に合わなくなるから…」

そう言うと、立ち上がるチャンミン。

YN「あ、今日スケジュール調整で、夕方からになったんだ…」

CM「…そうですか。」

少し何かを考えて
チャンミンはまたソファに座り直す。

A「……」

…しばらくの沈黙。

私、ここにいていいのかな…

切なそうな顔をして
チャンミンを見つめるユノ。

重たい口を開いて
チャンミンに語りかけるように話し出す。

YN「…考え直してよ、チャンミン。３人の気持ち、伝わってるーでしょ？」

CM「……」

YN「"東方神起"としてー５人で歌えるのを、あんなに楽しみにしってるんだよ？５人の絆を、僕達みたいに、ずっと信じてるーんだよ…だから、もう一度よく考えてよ…」

CM「……」

チャンミンは下を向き
黙ってユノの言葉を聞いている。

CM「…ひとりにしてください。」

ユノはまだ何かを言いたそうだったけど
俯くチャンミンの顔を見ると
荷物を持って静かに立ち上がった。

YN「……わかった。ちゃんと…仕事来いよ。」

CM「……」

ユノは私を見て気まずそうにしてる。

それを見て立ち上がる私。

YN「…Aさん。本当に僕達とジェジュン達の事、ありがとうございました。」

A「い、いえ…」

YN「Aさんとぼっく達が連絡ー取れるように、何とかしてみるから…今日は、もう行きます…じゃぁ、また。」

そう言ってユノは
部屋を出て行ってしまった。

"ひとりにしてください"って事は
私も出た方がいいんだよね…

私は荷物を持ってドアへ向かう。

CM「A。」

振り返るとチャンミンが
ソファから切なそうに私を見てる。

A「……？」

少し微笑んでチャンミンを見つめた。
チャンミンを安心させるように。

今にもチャンミンは
泣いてしまいそうだったから…

CM「A…」

A「…どうしたの？」

CM「まだ…行かないで…」

チャンミンが私の所へ来て抱きしめる。
…その肩は震えていた。

A「チャンミン…」

…チャンミンが苦しんでる。
それはきっと私のせいなんだろう。

"歌"を選びたいのに私がいるから…
"私"がいるから素直に"歌"を選べない。

…私の幸せはなんだろう。
チャンミンの幸せは…なんだろう。

そう考えながら私はチャンミンを
抱きしめてあげられずにいた。