運命ならいいね

7 . ページ7

壮大 side


『っ､壮大､､さん』

「こんばん､､わ､」


息を切らしながら

店内に入ってきた女性｡


『ぁ､､いつもの､っお願いします』

「かしこまりました！」


最近は､"いつもの"で

注文を受けるようになった｡

顔見知りになり､

お互いに名前を教えあったのは

つい数日前｡


『壮大､さん､､いい名前､』

「え？」

『あ､ごめんなさい､､

　ネームプレート､目に入って､､』

「俺､島雄壮大っていいます！」

『､私は､佐藤しずくです』


今思い返せば

小学生の自己紹介みたいになったけど､､

彼女と少し､

近づけたような気がして

嬉しくなってしまう｡

厨房へ戻り､

バウムクーヘンにカフェオレ｡

と､いつものセットを用意する｡

ここのカフェは

厨房から席が見渡せるようになっていて

無意識のうちに､

しずくさんを見てしまう｡

俺やってること変態か？！

って自分でツッコんでしまいそうになるけど

いつも嬉しそうに写真を撮っているのが

なんか､､可愛いなって

不意にも思ってしまう｡

8 .→←6 .

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す