【A3!】左目の秘密 (ページ4)

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俺の朝はとても早い。
普通の高校生なら朝起きるのは6時か7時。
そのくらいだろう。
でも家は母さんが朝早くパートでいないから俺が朝ごはんを作って、弟を起こして行かなきゃいけない。

『ふぁぁ…眠っ。』

目を擦りながらスマホを開き5時とうつる画面を見て気合を入れる。

『よし…やるか。』

今日の朝ごはんはベーコンエッグトースト。
シンプルだけどこれが朝ごはんに1番しっくりくる。

『輝星。朝だぞ。起きろー。』

俺よりも身長が少し高い弟を揺さぶって起こしてやる。
流石、バスケ部。
体格が良い。

『早く起きないと輝星の分まで食べちゃうぞー良いのかー？』

輝星｢うぅ…起きる。｣

『よし。早くご飯食べないと遅刻するぞ。』

輝星｢はーい。｣

ご飯を食べながらお互いの今日1日の流れを言い合うのが十六夜家のルール。
制服に着替えて家を出る。
高校は違うけど途中までは一緒に行くようにしてる。

輝星｢そう言えば兄ちゃん。昨日、凄い楽しそうな顔して帰ってきたよね。｣

『先輩に友達が出来たんだ。』

輝星｢先輩に！？流石、兄ちゃん。すげぇ。｣

『そうか？輝星もすぐ出来るよ。俺より友達作るの上手なんだからさ。』

輝星｢へへっ。そうかなぁ。｣

『じゃあまた家で。』

輝星｢うん！バイバイ！｣

いつもと変わらない日常なのに凄く学校に行くのが楽しく感じる。

『今日の晩ご飯何にしようかなぁ…。』

真澄｢A。おはよう。｣

『うわっ！真澄先輩！おはようございます。』

真澄｢朝からAの顔見れて嬉しい。｣

『俺も先輩に会えて嬉しいですよ。』

真澄｢プロポーズ？｣

『違うと思いますけど…そう思ってくれても良いですよ。』

真澄｢好き…あ。｣

『？』

真澄｢監督が学校終わったら劇団に来てくれないかって。｣

『俺に…ですか？』

真澄｢そう。｣

『わかりました。じゃあ…弟に連絡しとかないとなぁ。』

真澄｢A弟いるの？｣

『はい高校1年の弟が。』

真澄｢羨ましい。Aの弟は小さい頃のAを見てきてる。ずるい。｣

『俺のガキの頃なんて何にもないですよw』

そんなたわいもない話をしながら歩いているとすぐに学校に着いた。

『真澄先輩。またお昼に会いましょう。』

真澄｢うん。待ってる。｣

『それじゃあ。』

真澄｢……後ろ姿も可愛い。｣

真澄先輩と分かれた後、すぐに弟に連絡。