第２話 プチ飲み会 ページ3
「じゃ、乾杯」
「乾杯」
カチリ、とグラス同士を軽く当てる
ここは会社の飲み会で行くような居酒屋とは違って、静かな雰囲気のお洒落なバー
「BAR Ace;」というらしい
「茅ヶ崎仕事終わりだよね、お疲れ様です」
「今日もクソ上司がウザかった」
「辛辣」
居酒屋じゃなくて、こんなお洒落な所にいる理由
それは
「あ、ランキングめっちゃ上がった」
「は？ふざけ」
WiFi完備
「ちょ、充電やばい」
「コンセントこっち」
コンセント有り
「いつ食べても美味しい〜」
「ほんとだ、美味い」
コトリ、と目の前に置かれた料理
「ここも天国か･･･」
寮も大概天国だけど、ここは左京さんに怒られることはない
つまり最高
「体力消費しちゃったし他のゲームやる？」
「イカ」
「はーい」
「茅ヶ崎ってサラリーマン？」
「そう。これでも一流商社マンだから」
2人でイカをやりながら軽い近況報告、みたいな
偶然チームは同じだった
「スーツ似合っててかっこいいね」
「･･･どーも」
ストレートに褒められるのは慣れないから辞めて欲しい
そんな会話をしながらも、お互いコントローラーを握る手を緩めることはない
「悠は、仕事何やってんの」
「私はイラストレーターやってる」
丁度対戦も区切りがついて
よっしゃ勝った、と2人でガッツポーズ
「へぇ、名前は？」
「苗字そのまま。ローマ字だけど」
そう言ってゴソゴソとバッグの中から取り出したのは仕事で使っているであろう綺麗な名刺入れで
その中からキャラクターが描かれた1枚の名刺を渡してきた
「HARUKIです。どうぞよろしく」
下の方にツミッターのアカウントも添えてあった
待って
このアカウント知ってる
いや、知ってるも何も俺が「たるち」としてゲーム実況始めた初期の頃からフォローしてくれてるイラストレーターさん(昔は絵師さんだったけど)
一昨年くらいから人気になってきてる人だし、俺のほぼ最古参視聴者で、よくイラストも描いてくれてるから相互なんですけど
「あー･･･俺知ってるかも」
「え、まじで？」
「ちょっと確認するわ」
スマホを取り出してすぐにツミッターを開く
そういえば1週間前くらいにイラスト描いてもらってたわ
「えーっと、初めまして。たるちです」
瞬間、悠の体がピシリと固まった
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木通(プロフ) - 人形師さん» レス遅くなってすみません！コメントありがとうございます〜！！ゆっくり亀更新ですがよろしくお願いします(〃▽〃) (2019年6月10日 16時) (
レス) id: 6008f10fa4 (このIDを非表示/違反報告)
人形師(プロフ) - 凄く面白いです！続きが気になります。応援してます！！ (2019年6月7日 16時) (レス) id: 05191dc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
木通(プロフ) - らいむ@さん» 全然返信出来なくてすみませんでした！；；そういって頂けると嬉しいです、ありがとうございます！頑張ります〜◎ (2019年3月15日 18時) (レス) id: 5c6b31747e (このIDを非表示/違反報告)
らいむ@ - すごく好きです！更新楽しみにしてます！ (2019年3月2日 0時) (レス) id: 6a02a5c532 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：木通 | 作成日時：2018年12月15日 9時
