ここへ来た理由。 ページ5
ジニョンの登場で混乱してしまっていたけれど、わたしがここへ来た理由はあくまで花嫁修業の一環で。
SD「ふぅん、Aはお嫁さんにいく相手でもいるの？」
スープをズーズーすすりながら、ここへ来た理由やわたし自身の話題になった。
「残念ながら。生まれてきて一度も彼氏が出来た事が無いです。」
BR「・・あ、ってことは」
SD「ってことかー」
バロとサンドゥルくん、通称バドゥルの二人はニヤニヤとハイタッチを交わしてもぐもぐとご飯を頬張る。
「ちょ、ちょっと何の共感ですか」
はい。
そりゃもちろん男性経験は
ありません。
ないけど。
うっ
だめだ、ジニョンさんを見た時と同じ胸の痛みが。
やっとわたしの中で無かったことに出来ていたのに、
またあの日が鮮明に、脳の中で蘇っていく。
GC「えっAヌナ？大丈夫？汗？どうした？？」
横に座っていたチャニがわたしの冷や汗に気付いてタオルで額を拭いてくれた。
冷たいチャニの指が顔に当たるとはっとして
「あっごめん！大丈夫だからね！ね^ ^今日はバタバタしていたから疲れちゃって」
大きな綺麗な瞳で見つめてくるチャニに嘘をつくのは心苦しかったけど、仕方ない。
幸い、気付いたのがチャニだけで良かった。
「さっ、食べよう？チャニヤわたしのチキンもあげるからね」
ぱぁっと顔を輝かせてチキンを口に運ぶと、Aヌナ愛してる！と抱きついて来た。
やれやれ、一日で大きくて可愛い弟が出来てしまったなぁ。
BR「おい！チャニがAに」
SD「はひはほ！？！はたはふられるんははいほ？！(訳 まじかよ！？！また殴られるんじゃないの？！)」
殴る？そんな怖いことだれがするのぉ？☆
チャニの抱き付いて離さない腕を優しく振り払って、まるでペットを撫でるのように髪の毛をわしゃわしゃっとしてやった。
ああ、ヌナ〜やめてよ〜僕の髪型が〜
なんて情けない声を出す可愛い弟。
頬を氷水で冷やし直しているジニョンさんは、そんなわたしの行動を見逃す訳もなく。
そして、彼のプライドが許す訳もなく。
ジニョンさんは早々と部屋へ戻っていった。
さすがに、ビンタはやりすぎたので明日の朝にでも謝ろうと決意した同居一日目の夜。
彼らの優しさのおかげで、なんとかやっていけそうだと思えた。
もっと彼らのこと、知らなくちゃ。
迷惑かけた分、取り戻して行かなくちゃ。
そう思いながら眠りについた。
「ミン・・ホ・・・。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 96人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナナ(プロフ) - ぬるこさん、ごめんね、小説の続き読むの遅くなって(*´д｀*)。主人公は最後ジニョンをちゃんとみれたんだね(=⌒ー⌒=)。良かった。これで終わっちゃうのは寂しい(>_<)。続編書いたら読むね(^O^)。 (2014年7月30日 22時) (携帯から) (
レス) id: 9f3b56dc92 (このIDを非表示/違反報告)
ぬるこ(プロフ) - ナナさん» この小説ももうすぐ終わってしまいますが最後まで読んでいただけると嬉しいです^_^ナナさんの感想とても嬉しく楽しみにしてます☆ (2014年7月15日 13時) (レス) id: 8a1cf1d260 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 小説…読んだよ(^-^)。主人公がジニョンを避ける理由…よく分かった。ミンホという人に｢好き｣って言う前に主人公の目の前でひかれちゃったんだもん。ショックが大きいよね(泣)。可哀想。ゴンチャンも可哀想。 (2014年7月4日 21時) (携帯から) (レス) id: 9f3b56dc92 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 小説読んだよ。ただ…私苦しい。切ないよ(>_<｡)。ジニョンには…主人公の事諦めないで欲しい。主人公には…早くジニョンをみて欲しい。きっと主人公にミンホという人が過去の人で忘れる日が来るよ。続き待ってるね。 (2014年7月3日 11時) (携帯から) (レス) id: 9f3b56dc92 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 小説読んだよ(^-^)。バロ…そういう事かぁ〜(o^_^o)バロらしい(^-^)。ジニョン…元気だして(>_<)。続き楽しみにしてるね(^^)。 (2014年7月2日 22時) (携帯から) (レス) id: 9f3b56dc92 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ぬるこ | 作成日時：2014年6月24日 4時
