俺のことも、見てよ。 ページ30
ジニョンさんは幸い軽いケガで済みお医者さんに自宅静養を命じられた。
曲作りに集中するか、なんて何故か嬉々としている怪我人。
JN「あ、Aちゃん、明日本当に出ていくの？宿舎」
「はい。叔父さんともその約束だったので…あとこれ以上居たらずっと住みたくなっちゃうから。」
わたしの言葉にジニョンさんはいつもの柔らかい笑みで、いたらいいのにと零した。
JN「きっとみんなも喜ぶよ」
「バロにプロレス技かけられる日々が続くと思うとやっぱり嫌だな」
なんて冗談でも言わないと、
本当に甘えてしまいそうだった。
JN「俺も、嬉しい。Aちゃんがいてくれたら。」
急に真面目なトーンで話し出すジニョンさんに目が奪われる。
今なんて？
足を止めるジニョンさんにつられて足を止めると、彼はわたしのことをじっと見つめた。
細長いキツネのような綺麗な目。
ミンホではなく、まぎれもなくジニョンさんだ。
JN「好きだよ。」
ふわり、と抱き寄せられて耳元で囁かれた言葉。
大嫌いだった甘い匂いもくすぐったくて心地いい。ジニョンさんはぎゅ、ぎゅ、と強く抱きしめてわたしを離さない。
「ジニョンさん、これ何ていうプロレス技？」
ジニョンさん、とつぶやくと彼は期待したような顔でわたしを見つめたけど。
JN「はぁー、雰囲気崩れた！もう！」
大きな溜息と同時にしゃがみこんでぶつぶつ文句をつけるジニョンさん。
ミアネ、ジニョンさん。
あのまま抱きしめられてたらちょっと、ほんのちょっとジニョンさんに流されてしまいそうだったから。
ジニョンさんの甘い香りに包まれたままでいたいと思ってしまいそうだったから！
だめだめ。
JN「俺を本気にさせたね？あ、もう本気だったけど、いや、本気すぎてこうなったっていうの？」
一人で何やら言っているジニョンさんの前に立ち、さぁ家に戻りましょと手を差し伸べた。
あの楽器屋へ行った日。
ジニョンさんが手を差し伸べてくれたように。
ぎゅっと手を握ってくれたジニョンさんのことを好きかどうかなんて分からない。
この気持ちがなにもかも分からない。
でもそこにあるのは幸せ、で。
JN「なに？そんなに見つめて。あ、もしかしてジニョンさんかっこいい、とか」
「はい、かっこいいです。」
JN「え、あ、ジニョンさんのこと好きだなぁ、とか」
「うーん」
JN「そこは否定するんだ」
「ジニョンさんのこと、ちゃんと見てるんです。」
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ナナ(プロフ) - ぬるこさん、ごめんね、小説の続き読むの遅くなって(*´д｀*)。主人公は最後ジニョンをちゃんとみれたんだね(=⌒ー⌒=)。良かった。これで終わっちゃうのは寂しい(>_<)。続編書いたら読むね(^O^)。 (2014年7月30日 22時) (携帯から) (
レス) id: 9f3b56dc92 (このIDを非表示/違反報告)
ぬるこ(プロフ) - ナナさん» この小説ももうすぐ終わってしまいますが最後まで読んでいただけると嬉しいです^_^ナナさんの感想とても嬉しく楽しみにしてます☆ (2014年7月15日 13時) (レス) id: 8a1cf1d260 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 小説…読んだよ(^-^)。主人公がジニョンを避ける理由…よく分かった。ミンホという人に｢好き｣って言う前に主人公の目の前でひかれちゃったんだもん。ショックが大きいよね(泣)。可哀想。ゴンチャンも可哀想。 (2014年7月4日 21時) (携帯から) (レス) id: 9f3b56dc92 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 小説読んだよ。ただ…私苦しい。切ないよ(>_<｡)。ジニョンには…主人公の事諦めないで欲しい。主人公には…早くジニョンをみて欲しい。きっと主人公にミンホという人が過去の人で忘れる日が来るよ。続き待ってるね。 (2014年7月3日 11時) (携帯から) (レス) id: 9f3b56dc92 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 小説読んだよ(^-^)。バロ…そういう事かぁ〜(o^_^o)バロらしい(^-^)。ジニョン…元気だして(>_<)。続き楽しみにしてるね(^^)。 (2014年7月2日 22時) (携帯から) (レス) id: 9f3b56dc92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬるこ | 作成日時：2014年6月24日 4時
