一筋の光の正体 ページ29
胸の中でどうかジニョンさんが無事であるように祈り顔を上げると
寝転びながらこちらを見て大丈夫、と口パクで少し苦い表情を浮かべるジニョンさんがいた。
あれは幻覚だろうか。
ううん、さっきまでいたジニョンさんだ。
「？ジニョンさん！」
よろよろした足取りでジニョンさんのもとへと向かう。
良かった、
本当に良かった。
「ジニョンさん、良かったよぉ…怪我は？足は？っ、ひっく」
泣きべそをかきながらジニョンさんの横に座り込むと困ったなー、と上半身だけ起こしてわたしを抱きしめた。
JN「まだ、伝えなきゃいけないことがあるのに死ねないから」
顔を見合わせてふっと笑うジニョンさんに安心してポロポロと涙が出てくる。
ジニョンさんにしがみつくわたしは子供みたいだ。
JN「ギリギリのところで避けたからびっくりして腰は抜けちゃったけど、」
落ち着かせるようにわたしの髪を撫でてくれる彼は温かかった。
「ジニョン、さん、いなくならないで。お願い、わたしの前からいなくならないで。」
JN「やめてよ、そんな死ぬみたいに」
「ジニョンさん生きてて良かった、会いたかっっ、た」
止まることない涙にジニョンさんは何も訊かずただ背中をさすってくれるだけで
JN「俺は死なないし、どこにも行かないから。
もうそんなに泣かないで。せっかく可愛い顔がブスになっちゃうよ？」
ジニョンさんは震えるわたしの手を握ってあの、堂々とした態度で笑って見せた。
ミンホの過去を背負って生きてきたわたしに。
わたしのせいで誰かがいなくなってしまうんじゃないかって
そう思って生きてきたわたしに、やっと一筋の光が差した。
その光はジニョンさんがくれたもの。
彼は何も知らないけど、
「ジニョンさんありがとう」
JN「？どうしたの？」
「なんでもないです。」
なんだよー、と口を尖らせるジニョンさんを起き上がらせて肩を組ませようと屈んだとき不意に彼の手がわたしの胸に直撃した。
JN「ん？…わりと胸あるね、Aちゃん」
「病院あっちなんでどうにか行ってください。じゃ」
JN「ちょ、あ、痛っ。無理、助けて！お願い！さっきの可愛いAちゃんはどこ」
手を離そうとすると服を引っ張り助けを求めるジニョンさんに吹き出す。
ああ、ジニョンさんこんな一面もあるんだ。
そう思って彼を見ていると、やっと俺のこと見てくれたね、と口の端をあげて笑った。
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ナナ(プロフ) - ぬるこさん、ごめんね、小説の続き読むの遅くなって(*´д｀*)。主人公は最後ジニョンをちゃんとみれたんだね(=⌒ー⌒=)。良かった。これで終わっちゃうのは寂しい(>_<)。続編書いたら読むね(^O^)。 (2014年7月30日 22時) (携帯から) (
レス) id: 9f3b56dc92 (このIDを非表示/違反報告)
ぬるこ(プロフ) - ナナさん» この小説ももうすぐ終わってしまいますが最後まで読んでいただけると嬉しいです^_^ナナさんの感想とても嬉しく楽しみにしてます☆ (2014年7月15日 13時) (レス) id: 8a1cf1d260 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 小説…読んだよ(^-^)。主人公がジニョンを避ける理由…よく分かった。ミンホという人に｢好き｣って言う前に主人公の目の前でひかれちゃったんだもん。ショックが大きいよね(泣)。可哀想。ゴンチャンも可哀想。 (2014年7月4日 21時) (携帯から) (レス) id: 9f3b56dc92 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 小説読んだよ。ただ…私苦しい。切ないよ(>_<｡)。ジニョンには…主人公の事諦めないで欲しい。主人公には…早くジニョンをみて欲しい。きっと主人公にミンホという人が過去の人で忘れる日が来るよ。続き待ってるね。 (2014年7月3日 11時) (携帯から) (レス) id: 9f3b56dc92 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 小説読んだよ(^-^)。バロ…そういう事かぁ〜(o^_^o)バロらしい(^-^)。ジニョン…元気だして(>_<)。続き楽しみにしてるね(^^)。 (2014年7月2日 22時) (携帯から) (レス) id: 9f3b56dc92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬるこ | 作成日時：2014年6月24日 4時
