さよならは心の中。 ページ25
ー あなた達に出会えて、幸せでした。
チャニにわたしの過去を全て話した後、あるところへ向かう準備をした。
何も知らないシヌオッパは「いってらっしゃい、今日はチゲだから早く帰っておいで。」と微笑んで送り出してくれた。
「行ってきます」
さようなら。
わたしの大好きな宿舎、わたしの大好きな家族。
振り返ってしまったら、彼らに会いたくなってしまうから涙を堪え前を向いて歩く。
「っ、さようなら…」
本当はあと２日間あの宿舎にいる予定だった。
みんなと笑顔でお別れするつもりだったけどこれ以上あの宿舎にいたら辛くなるばかりだと思った。
わたしは逃げた、んだ。
ミンホのこと、ジニョンさんのこと、チャニのこと。
頭の中をぐるぐる駆け巡る。
チャニはわたしの過去を聞いて涙を流してくれた。ずっと一人で抱え込んでいたものを初めてチャニが受け止めてくれて
「Aヌナは幸せになって欲しい」
そう抱き締めてくれたとき、すごく安心したよ。
それと同時に今まで気付かないフリをしていたチャニの気持ちを痛感して辛くなった。
こんなに大好きで可愛い弟に辛い顔をさせてしまう自分が情けなくて、そんなチャニの気持ちに応えることが出来ない自分にも嫌気が差して仕方なかった。
ごめんね、ありがとう。
ジニョンさんには宿舎に来てからずっとひどいことをしてしまった。
ミンホの影を重ねて避けて、
あの時のジニョンさんの悲しい瞳が脳裏に焼きついて離れない。
ジニョンさんにキスされたとき、ミンホが蘇ったみたいで変な感覚だった。
目の前にいるのはジニョンさんなのに。
ジニョンさんだと認めてしまえばジニョンさんまで居なくなってしまうようで怖かったんだ。
ただ
ジニョンさんは一度も俺を見てくれない、と言ってたけどそれは違う。
音楽に対する真っ直ぐな姿勢も
シヌオッパのごはんを嬉しそうに食べて鼻歌を歌うところも
目覚まし時計にうなされて不機嫌なのに寝癖がひどくて面白いところも
出掛けるとき手を差し伸べて微笑んでくるところも。
ちゃんと色んなジニョンさんを見てたよ。
最初は最悪な出会いだと思った。
でもジニョンさんに出会えたから
心の中に閉じ込めていたミンホのことを前向きに考えることが出来た。
もう
ミンホのことは全て過去として受け止めることが出来たから。
「ありがとう、さよなら。」
わたしも歩かなくちゃ。
さよならは心の中にしまって。
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ナナ(プロフ) - ぬるこさん、ごめんね、小説の続き読むの遅くなって(*´д｀*)。主人公は最後ジニョンをちゃんとみれたんだね(=⌒ー⌒=)。良かった。これで終わっちゃうのは寂しい(>_<)。続編書いたら読むね(^O^)。 (2014年7月30日 22時) (携帯から) (
レス) id: 9f3b56dc92 (このIDを非表示/違反報告)
ぬるこ(プロフ) - ナナさん» この小説ももうすぐ終わってしまいますが最後まで読んでいただけると嬉しいです^_^ナナさんの感想とても嬉しく楽しみにしてます☆ (2014年7月15日 13時) (レス) id: 8a1cf1d260 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 小説…読んだよ(^-^)。主人公がジニョンを避ける理由…よく分かった。ミンホという人に｢好き｣って言う前に主人公の目の前でひかれちゃったんだもん。ショックが大きいよね(泣)。可哀想。ゴンチャンも可哀想。 (2014年7月4日 21時) (携帯から) (レス) id: 9f3b56dc92 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 小説読んだよ。ただ…私苦しい。切ないよ(>_<｡)。ジニョンには…主人公の事諦めないで欲しい。主人公には…早くジニョンをみて欲しい。きっと主人公にミンホという人が過去の人で忘れる日が来るよ。続き待ってるね。 (2014年7月3日 11時) (携帯から) (レス) id: 9f3b56dc92 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 小説読んだよ(^-^)。バロ…そういう事かぁ〜(o^_^o)バロらしい(^-^)。ジニョン…元気だして(>_<)。続き楽しみにしてるね(^^)。 (2014年7月2日 22時) (携帯から) (レス) id: 9f3b56dc92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬるこ | 作成日時：2014年6月24日 4時
