二人の切ない境界線 ページ21
はたから見ればジニョンさんに押し倒されているかのような体勢で
「あ、わたし鈍臭くてごめんなさい。」
急いでジニョンさんから離れようとすると、手首を力強く固定された。
「ジニョン、さん何、どうしたんですか」
JN「…俺のこと見えてる？」
「当たり前でしょ、もう話したい事があるんですから早く退いてください」
JN「俺だけを見て、お願いだから」
何故だか悲しそうな顔をして唇にキスを落とされた。
ドクン
心の中に閉じ込めていた思い出が一気に溢れ出して、ジニョンさんを突き飛ばすことも出来ずただただ涙が流れる。
「ミン、ホ…ミンホ」
ジニョンさんの顔に手を伸ばして彼の名前を呟く。
JN「っ、誰だそれは…」
涙を流しながら他の男の名前を呼び続けるわたしを見て
ジニョンさんの頬にも一筋の涙が伝っていた。
JN「・・・」
次は息することもままならない、深いキスで。初めてするキスだった。
「ん、あ、っは、ミン、」
JN「っん、その名前言うな、ちゃんと俺を見て」
ミンホの幻を見ていたわたしは、はっと我に返ってジニョンさんの胸を押し返した。
「はあっ、はあ、ジニョンさんやめて」
JN「…何で俺を見てくれないの？今までの一度も。一度だって。」
ジニョンさんはいつもの自信満々な態度とは正反対に、自信のなさそうな哀しい瞳で「こんな気持ち無い方がましだったよ、」と言って部屋から出て行った。
一方でわたしもミンホとの過去を全て思い出し、ジニョンさんのベッドでひたすら泣き喚いて。
キスひとつが二人の中のそれぞれの境界線を超えて、傷付いてしまった。
ジニョンは本当の恋を知り傷つきたくないと思った。
Aはミンホとの過去を思い出し傷つきたくないと思った。
二人とも、
自分が傷つきたくないだけの勝手な境界線を作り上げた弱虫なんだ。
【作者より】
お久しぶりに作者のコーナーください。気付けばお気に入り登録をしてくれた方が30人を超え！ヒット数も日々増え！評価も上げていただき感謝です、ありがとうございます…＞_＜…感想も毎回楽しみにしてます！
ふと思いついた小説を書き綴っていただけなのに、こんなに多くの方々に読んでいただけているとは。嬉しくて死にそうです。←
ラブコメのつもりがごっちゃごちゃな展開になってきましたが！これからもお付き合い頂けると嬉しいです☆では引き続きよろしくお願いします(^o^)
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ナナ(プロフ) - ぬるこさん、ごめんね、小説の続き読むの遅くなって(*´д｀*)。主人公は最後ジニョンをちゃんとみれたんだね(=⌒ー⌒=)。良かった。これで終わっちゃうのは寂しい(>_<)。続編書いたら読むね(^O^)。 (2014年7月30日 22時) (携帯から) (
レス) id: 9f3b56dc92 (このIDを非表示/違反報告)
ぬるこ(プロフ) - ナナさん» この小説ももうすぐ終わってしまいますが最後まで読んでいただけると嬉しいです^_^ナナさんの感想とても嬉しく楽しみにしてます☆ (2014年7月15日 13時) (レス) id: 8a1cf1d260 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 小説…読んだよ(^-^)。主人公がジニョンを避ける理由…よく分かった。ミンホという人に｢好き｣って言う前に主人公の目の前でひかれちゃったんだもん。ショックが大きいよね(泣)。可哀想。ゴンチャンも可哀想。 (2014年7月4日 21時) (携帯から) (レス) id: 9f3b56dc92 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 小説読んだよ。ただ…私苦しい。切ないよ(>_<｡)。ジニョンには…主人公の事諦めないで欲しい。主人公には…早くジニョンをみて欲しい。きっと主人公にミンホという人が過去の人で忘れる日が来るよ。続き待ってるね。 (2014年7月3日 11時) (携帯から) (レス) id: 9f3b56dc92 (このIDを非表示/違反報告)
ナナ(プロフ) - 小説読んだよ(^-^)。バロ…そういう事かぁ〜(o^_^o)バロらしい(^-^)。ジニョン…元気だして(>_<)。続き楽しみにしてるね(^^)。 (2014年7月2日 22時) (携帯から) (レス) id: 9f3b56dc92 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬるこ | 作成日時：2014年6月24日 4時
