良い店を見つけるとアガる ページ4
｢いや、いい買い物した｣
良い誕生日になったとホクホクしながら
店を出て、ふと立ち止まる。
そういや、お店の名前何だっけ。
かなりストライクな雑貨が多かったため
今後も足を運びたいと思ったのだが、
ソッチニグラスに夢中になり過ぎて
肝心な店名を知らないまま出てきてしまった。
ササッと戻って入口を覗く。
｢あ、すみません！さっきの者ですけど｣
｢やあ、どうしました？お忘れ物？｣
｢いえ、このお店のお名前を
聞きそびれていたので…｣
そう言うと
棚から顔だけ覗かせていた店主が
入口まで来て名刺を渡してきた。
｢ん…？｣
渡された名刺には何も書いていなかった。
｢これが僕とこのお店の名刺なんです｣
｢えー、と？｣
｢ふふ、不思議でしょ？
でもこういうの、面白いなって｣
｢面白い…かな？｣
｢うん！それに楽しいよ。
このお店には魔法がかかってるんだ｣
店主は幼い笑みを浮かべて
人差し指を立てて杖のように振る。
｢魔法ですか？｣
｢そう。何故かこのお店に来る人たちは
お互い惹かれあったり、縁に恵まれるんだ｣
｢おお、パワースポット的な｣
｢そそ。だからきっと、
今日このお店に気付いて入って、
商品まで買ってくれちゃったお姉さんには
いい縁が巡ってくるよ〜｣
そういうコンセプトなのか
どうなのか分からないが、
楽しそうに話すイケメン店主に
癒されたのと、確かにこの店には
不思議な空気が流れていると感じたので
たまには乗っかってみるのも良いと思えた。
｢へー。私今日誕生日なので、
何か素敵なプレゼント頂いた気分です！｣
｢お！そうなんだ！それはおめでたいね！
お誕生日おめでとうございます！｣
｢へへ、ありがとうございます！
また来ますね！｣
｢いつでもおいで。待ってますね｣
｢はい！では！｣
店主はにこやかな顔で見送ってくれ
今度こそ帰路に着こうと振り返ると
｢わ、ごめんなさい｣
｢おっ…あっ…！…スミマセン｣
ぶつかってしまった人を見上げると
キャップにサングラスにマスク
若干挙動不審で怪しげな男性。
お店自体、大通りから外れた
人気の少ないところにあるため、
念の為、謝罪と会釈だけして
さっさと離れた。
｢愛しのソッチニに会う前に
死ぬのはやだもんねっ｣
｢え、珍しい〜！いらっしゃい！ソクジナ！｣
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れん(プロフ) - びぃんさん» もちろんです！ (2021年8月3日 17時) (
レス) id: 4472ef1b1f (このIDを非表示/違反報告)
びぃん(プロフ) - れんさん» またまたありがとうございます！本当はもっと2人にちょくちょく関わらせてみたかったのですが、ウチの主人公がほんと闘牛過ぎてそんな間もなくジンくんをものにしようとしてますね笑笑 ぜひとも最後までお付き合い頂けたら嬉しいです！！ (2021年8月3日 16時) (レス) id: 57661bab90 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - やっぱりいつ見ても面白いです！コメントせざる負えない！ニヤニヤしすぎてやばいです笑更新楽しみにしてます！！毎度毎度コメント失礼しました！ (2021年8月2日 17時) (レス) id: 4472ef1b1f (このIDを非表示/違反報告)
びぃん(プロフ) - れんさん» れんさんありがとうございます！まさかそう言っていただけるとは思ってもいなかったのでとても嬉しいです！！漸く2人がちゃんと出会えました…笑 是非とも今後の2人を見守っていただけたら嬉しいです！ (2021年7月26日 22時) (レス) id: 57661bab90 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - 凄ぉく、面白いです！なんかもう笑いすぎてお腹痛いですwこれからも応援してます！あと、更新まってます！ (2021年7月26日 17時) (レス) id: 4472ef1b1f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：びぃん | 作者ホームページ：https://twitter.com/RJSJJVJ666
作成日時：2021年7月20日 8時
