今晩はスーパームーン�� ページ16
〜JIN side〜
いや、さすがに
まずかったかな…
ホテルを出て暫く歩いてから
ふと立ち止まる。
マネヒョンにも
断りを入れずに出てきてしまった。
何か起きる前に早い事戻らなければ。
時刻は深夜2時を過ぎているが
人がいない訳では無いので
見つかる前に戻らなければ
後々面倒な事になる。
自称、面倒な事が大嫌い選手権一位の
自分からすれば、そもそも外に出ること自体
しないはずなのだが。
『やっぱりこのグラス、
曰く付きとかなのかな』
月明かりに照らしてグラスを眺める。
実用性に欠けるこのグラスは
僕に一体何を求めているのだろうか。
｢…ぐずっ…うっ…｣
『…ん？』
ぼうっとグラスを眺めていると
小さくすすり泣く声が耳に届いた。
周囲を見渡すと、時計台の下、
花壇のようになっているところに腰掛け
泣いている女性が一人。
『わっ…』
全然気が付かなかった…
深夜2時に女性一人？しかも泣いてる？
『いや、怖くない……？』
自称、ビビり王選手権でも1位…
いや、ホビが1位か…
とにかく1, 2を争う程ビビりな僕は
一瞬フリーズしてしまった。
一体僕はどうすれば…
動かない身体で、目線だけグラスに移すと、
動かしてもいないのにグラスがキラリと光った。
ように見えた。
すると自然と身体が軽くなり
足を動かせるようになった。
よし、即帰ろう。
｢あの、大丈夫ですか？｣
おいいい！！！
何してんだキムソクジン！！
グラスか！！グラスのせいなのか！？
自分の意思に反して女性に
話しかけてしまった。
これはまずい。
せめて僕達を知らない人でいてくれ…！！
｢……ふえ…？ソッチナ…？？｣
終わったァァ……
もうあとには引けない。
翌日何か問題が起きてたら
どうやって責任をとろう……
ああ…最悪だ…
やっぱりこんなグラス買わなきゃ良かった…
酷いこと言ってごめんよダチ公。
でもこいつぁとんだ呪いの品だぜ…
｢何か幻覚まで見えるんだけどウケる…｣
女性はキャップを被っていて
顔がよく見えないが、
手にはお酒らしきものが握られており
少なからず酔っている様子だった。
｢ここ、座って。何も変なことしないからさ｣
そう言って隣のスペースをぺちぺち叩き
座れと行ってきた。
近くに寄ったが、座りはせず、様子を伺う。
｢こんな遅い時間、危ないですよ｣
｢良いのよ、家そこだし。月が見たかったの｣
月明かりが彼女を照らした
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1074人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「BTS」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
れん(プロフ) - びぃんさん» もちろんです！ (2021年8月3日 17時) (
レス) id: 4472ef1b1f (このIDを非表示/違反報告)
びぃん(プロフ) - れんさん» またまたありがとうございます！本当はもっと2人にちょくちょく関わらせてみたかったのですが、ウチの主人公がほんと闘牛過ぎてそんな間もなくジンくんをものにしようとしてますね笑笑 ぜひとも最後までお付き合い頂けたら嬉しいです！！ (2021年8月3日 16時) (レス) id: 57661bab90 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - やっぱりいつ見ても面白いです！コメントせざる負えない！ニヤニヤしすぎてやばいです笑更新楽しみにしてます！！毎度毎度コメント失礼しました！ (2021年8月2日 17時) (レス) id: 4472ef1b1f (このIDを非表示/違反報告)
びぃん(プロフ) - れんさん» れんさんありがとうございます！まさかそう言っていただけるとは思ってもいなかったのでとても嬉しいです！！漸く2人がちゃんと出会えました…笑 是非とも今後の2人を見守っていただけたら嬉しいです！ (2021年7月26日 22時) (レス) id: 57661bab90 (このIDを非表示/違反報告)
れん(プロフ) - 凄ぉく、面白いです！なんかもう笑いすぎてお腹痛いですwこれからも応援してます！あと、更新まってます！ (2021年7月26日 17時) (レス) id: 4472ef1b1f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：びぃん | 作者ホームページ：https://twitter.com/RJSJJVJ666
作成日時：2021年7月20日 8時
