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朝の日差しで目が覚めた。
私はいつ寝てしまったんだろう、
今日が何日で、ここはどこなのかも分からない。
昨日、もしくは寝る前の記憶が全くないのだ。
廉「 んあ、起きた? 」
『 廉……くん?廉くんが何でここに? 』
廉くんは私と目が合うと、
何も言わずに綺麗に涙を流した。
『 何で泣いて……っ 』
そのまま引き寄せるように抱きしめられた私は
廉くんの胸の中にすっぽりと埋まった。
廉「 俺、何も分かってなかった、 」
『 え…? 』
廉「 Aちゃんの嘘に気付いてたくせに、
Aちゃんのこと守る勇気なくて……
自分から手放してしまったけど、
こんなことになるなら、離さんかったらよかった 」
そう言って強く強く私を抱きしめる廉くんは
今にも壊れてしまいそうだった。
私の知ってる、強くて優しい廉くんは
そこには居なかった。
『 ねぇ、待ってよ、
今更そんなこと言われても……遅いよ 』
だけど、私の心はそう簡単には揺らがない。
一度は愛した彼でも、
塗り替えられてしまった心は、
廉「 分かってるよ。でも、
平野は、あいつはもう戻ってこないから 」
変えられない。
たとえ、運命が変わったとしても。
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mii(みぃ) - れんこんさん» 待っててくださりありがとうございます!!この作品消すか迷ってたので素敵な感想いただけて嬉しいです、、ありがとうございます! (2019年8月14日 16時) (レス) id: c991b3621f (このIDを非表示/違反報告)
れんこん(プロフ) - 更新して下さってありがとうございます!このお話に出会ったのは少し前になるのですが、 ずっと続きが気になっていたので嬉しいです・・!とても面白かったです。感動しました! (2019年8月13日 14時) (レス) id: b8fdd11d40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mii(みぃ) | 作成日時:2018年7月7日 20時