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しかし、運命は残酷に私達の間を引き裂いた。
紫耀と一緒に生きることを決意した私は、
これまで以上に苦しい治療にも耐えて
家ではずーっと紫耀と一緒に過ごした。
そんな当たり前の毎日が
幸せで、暖かくて、たまらなかったのに。
「 大丈夫ですか？聞こえますか？ 」
朦朧とする意識の中、
救急隊員の切羽詰まった声だけが聞こえる。
いつもの発作が急に起こり、
ちょうど階段を降りていた私は
立つこともままならなくて
ああ、このまま死んじゃうのかな、
そう思いながらぐらっと前に倒れた瞬間。
誰かが、ぎゅっと私を抱きしめて守ってくれた。
おかげで、怪我はしなかったものの
発作で朦朧とする意識の中、
私を抱きしめる人の顔が、薄っすらと見えた。
『 ……しょ、お……っ、 』
それは確かに、紫耀だった。
私を庇ったせいで下敷きになった紫耀は
頭から血を流し、倒れていた。
声を出したいのに、涙が溢れるのに、
呼吸が苦しくてどんどん意識が遠のいていく。
最後の力を振り絞って紫耀にしがみつくけど
虚しく、救急隊員の人に引き離された。
紫耀、なんで私を庇ったの？
紫耀、無事なの？
紫耀、聞こえる？
紫耀、私を1人にしないで。
紫耀、紫耀。
心の中で、何度も紫耀の名前を呼んだ。
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mii（みぃ） - れんこんさん» 待っててくださりありがとうございます！！この作品消すか迷ってたので素敵な感想いただけて嬉しいです、、ありがとうございます！ (2019年8月14日 16時) (
レス) id: c991b3621f (このIDを非表示/違反報告)
れんこん(プロフ) - 更新して下さってありがとうございます！このお話に出会ったのは少し前になるのですが、 ずっと続きが気になっていたので嬉しいです・・！とても面白かったです。感動しました！ (2019年8月13日 14時) (レス) id: b8fdd11d40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mii（みぃ） | 作成日時：2018年7月7日 20時
