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紫「 何があったん? 」
私が落ち着いてきたのを確認すると
紫耀が優しく私に問いかける。
『 全部聞いたの、私の病気のこと 』
さっきまで優しかった紫耀の表情が
一瞬で動揺の色を見せる。
『 紫耀も知ってたんだね 』
紫「 隠しててごめんな?
言ったら傷付くと思って、言えんかった 」
『 分かってるんだよ、
紫耀も、櫻井先生も、
私のことを想ってくれてるのは。
でも、どうしようもなくて、
何も分からないくせに、って思っちゃうの 』
また少し取り乱してしまう私を
紫耀は黙って抱きしめてくれた。
紫「 俺が代わってやりたい、 」
『 紫耀が死んだら、私生きていけないよ 』
紫「 それは俺も同じやで? 」
切なく揺れるその瞳から
紫耀が本気で、私の死と向き合って
くれていることを実感した。
紫「 俺は、Aが生きててくれたら
それだけでいい、他に何もいらん 」
少し涙ぐんだ声だけど、
素直に、真っ直ぐな想いを伝えてくれる紫耀は
やっぱり自分の想いを言葉にするのが上手だ。
『 私、紫耀と家に帰りたい 』
投げやりになるのはやめよう。
1分でも1秒でも永く君と居たいから
今を精いっぱい生きようって。
紫「 一緒に帰ろう 」
もしこれが最後の時間だとしても
後悔しないように、
君はずっと私の側に居てくれますか?
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mii(みぃ) - れんこんさん» 待っててくださりありがとうございます!!この作品消すか迷ってたので素敵な感想いただけて嬉しいです、、ありがとうございます! (2019年8月14日 16時) (レス) id: c991b3621f (このIDを非表示/違反報告)
れんこん(プロフ) - 更新して下さってありがとうございます!このお話に出会ったのは少し前になるのですが、 ずっと続きが気になっていたので嬉しいです・・!とても面白かったです。感動しました! (2019年8月13日 14時) (レス) id: b8fdd11d40 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mii(みぃ) | 作成日時:2018年7月7日 20時