狂った"ホンモノ” ページ13
「ち....う。ちがう、ちがう、ちがう、ちがう」
低い声がした方を見ると、狂ったように同じ単語を発しながら手をブルブルと痙攣させているヤツの姿があった。
「......ちがうんだ...コレが本当の俺なんだよ....そうだ、俺はニセモノなんかじゃない。ニセモノはアイツの方でこの俺こそが、ホンモノなんだよ.....！！」
「.......」
「.....大体お前さっきからうぜえんだよ。お前なんかに何が分かるってんだ...俺のこと何でも分かってるみたいな口ききやがって...！！いざとなったら俺のことなんて誰も助けてくれないくせになぁ！！
お前らみてぇにのうのうと仲間に囲まれて幸せに生きてる奴らが、俺のことを勝手に決めつけてんじゃねぇよ！！！お前ら偽善者が、俺は一番嫌いなんだよ！！！！」
ユラリとした力のない動きで床に落ちていた刀を拾い上げる。
もしかしたら海楼石の効果はとうに身体中に効いていたのかもしれない。
ヤツはそれを俺に気づかれないように必死に隠していたのだろう。いぜれにせよ、俺の言葉が奴にとって決定的大打撃になったのは確かだ。
俺は刀を握る手にギュッと力を込める。
「.....どっちがホンモノか、分からせてやるよ」
そう言って勢いよく俺に斬りかかってくる。
しかし先程までとは違って、荒々しい無駄な動きが多くてスピードも遅い。
....十分だった。
俺は奴の攻撃を体をひねって避けると鬼哭で奴の腹を思いきり斬りつける。
思えばこれが初めてまともにヤツに当たった攻撃だった。
「......たしか、”戦いにおいて焦りってのは禁物"なんだよな？」
「う”ぁっ.....！」
「どうやら形勢逆転だな。」
俺はニイッと口角をあげた。
「........俺を、甘くみてんじゃねぇよ.....！！！」
血がとめどなく吹き出す腹の傷も気にも留めず、何かに取り憑かれたように刀を構えた。
「遊びはもう終わりだ。さぁ....そろそろ本気でいかせてもらうか。外科医.....！」
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ネギハチミツ(プロフ) - レイさん» まず、私の作品を気に入って下さり本当にありがとうございます！私も他の方がアンチコメを書かれているのを見たことがあります。正直アンチは怖いですが、レイさんのように応援してくださる優しい読者様がおられることを忘れないように頑張りますね！ (2020年8月26日 15時) (
レス) id: c992f79167 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 応援しています。長文失礼しました。 (2020年8月25日 23時) (レス) id: d93c2575b2 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - ネギハチミツ様のお話はとても面白いので、今後アンチコメなどが書かれることがあると思います。しかしネギハチミツ様の作品は素晴らしく、私以外にも更新を楽しみにしている方が沢山います。アンチなどを気にせず、無理しない程度に更新頑張って欲しいです。 (2020年8月25日 23時) (レス) id: d93c2575b2 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - ネギハチミツ様の作るお話はとても面白く、話がよく作られており、ギャグな別作品と異なりシリアスな今作では主人公の悲痛な思いに涙が出そうになるところもありました。私はこれまでに多くの神作者の人々を見てきましたが、アンチなどがあり失踪する方々がいました。 (2020年8月25日 23時) (レス) id: d93c2575b2 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 初コメ失礼します。この作品がとても素晴らしいという事と、ネギハチミツ様のもう一つの作品も好きだったという偶然が重なり、思わずコメントを書いてしまいました。長文になりますが、どうかご了承の程お願い申し上げます。 (2020年8月25日 23時) (レス) id: d93c2575b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネギハチミツ | 作成日時：2020年8月25日 18時
