口封じ ページ11
「驚かせてすまないな。俺はロギア系のモヤモヤの実の能力者。早い話、霧人間ってとこだ。以後よろしく。」
「お前.....いいのか？」
「あぁ、このブレスレットは海楼石製なんだ。含有量は少量だけど、能力が暴走して体が霧になるのくらいは抑えられるからな。」
便利なんだよ、と青白く光るブレスレットを掲げてみせる。
「違う、そんな事じゃない。俺たちに姿を見せても良かったのかと聞いてるんだ。」
「そりゃあ、良いわけないだろ。」
「じゃあ何で....」
「え、だって」
ぞくっとするような冷たい視線が突き刺さる。
「お前らは、ここで俺が口封じするからだよ。」
誰かがヒッと漏らした。
「ごめんな、ちょっと怖がらせちまったか。」
声を穏やかにして心底申し訳なさそうに謝る。
「お前....今までも、ずっと一人でそうやって海賊どもを殺してきたのか？」
「そうだ。でも誰にだって姿を見せているわけじゃない。それはお前らが特別なだけだ。
俺にはお前らみたいに仲間がいないし、別に作りたいとも思わない。ただ、やたらつっかかってくるのが多いのは面倒なんだよ。」
お前も海賊なんだしそういうの分かるだろ、と今度は向こうから尋ねられる。
俺も今じゃそれなりに名の売れた海賊だ。
今朝だって山に登ってくる前に赤髭の船長率いる海賊団を撒いてきたところだ。
出会い頭にいきなり銃を乱射してきたので、それらを俺の能力で全てあちら側に戻してやったのだ。
「.....確かにな。」
「ん。それじゃそろそろやろうか。で、そこでなんだが....」
ヤツがおもむろにブレスレットを外し出したので、俺も刀を持って身構える。
「こんなのは、どうだ？」
すると突然、物なんて何もないはずの後方から重たいものが次々と倒れこむような音がした。
「っお前ら.....！！！」
「ソイツらは何したって無駄だ。それよりも自分の心配をした方がいいんじゃねぇのか、外科医。」
外れたブレスレットをカチッとはめ直してからスッと無駄のない動きで俺に長刀を向ける。
「能力はお互いナシでいこうか。俺のブレスレットを貸してやる。お前、たしか刀使えるよな？それで勝負だ。」
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ネギハチミツ(プロフ) - レイさん» まず、私の作品を気に入って下さり本当にありがとうございます！私も他の方がアンチコメを書かれているのを見たことがあります。正直アンチは怖いですが、レイさんのように応援してくださる優しい読者様がおられることを忘れないように頑張りますね！ (2020年8月26日 15時) (
レス) id: c992f79167 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 応援しています。長文失礼しました。 (2020年8月25日 23時) (レス) id: d93c2575b2 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - ネギハチミツ様のお話はとても面白いので、今後アンチコメなどが書かれることがあると思います。しかしネギハチミツ様の作品は素晴らしく、私以外にも更新を楽しみにしている方が沢山います。アンチなどを気にせず、無理しない程度に更新頑張って欲しいです。 (2020年8月25日 23時) (レス) id: d93c2575b2 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - ネギハチミツ様の作るお話はとても面白く、話がよく作られており、ギャグな別作品と異なりシリアスな今作では主人公の悲痛な思いに涙が出そうになるところもありました。私はこれまでに多くの神作者の人々を見てきましたが、アンチなどがあり失踪する方々がいました。 (2020年8月25日 23時) (レス) id: d93c2575b2 (このIDを非表示/違反報告)
レイ - 初コメ失礼します。この作品がとても素晴らしいという事と、ネギハチミツ様のもう一つの作品も好きだったという偶然が重なり、思わずコメントを書いてしまいました。長文になりますが、どうかご了承の程お願い申し上げます。 (2020年8月25日 23時) (レス) id: d93c2575b2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ネギハチミツ | 作成日時：2020年8月25日 18時
