【SERVAMP】平凡な日々を送っていました。４

118話　真昼視点 ページ29

つ「……ごめん…」


やっと落ち着きを取り戻したのか、謝る


シ「……リリイ。もういい」


リリイの拘束から逃れ、俯くシノ
2人の間に気まずい空気が流れる


シ「……外出てくる」

真「ちょ…シノ！！つぼみと何があったんだよ…！」


その問いには答えず、開けられた襖から出て行こうとするのをつぼみが止める


つ「私は逃げない！！」

シ「……」

つ「だから…！シノも逃げないで……！！！」


そう必死に話すつぼみに対して、シノは冷たかった



シ「お前には分かってたまるかよ」



こちらを振り向きもせずに去っていってしまった



真「つぼみ……」

つ「……ごめん。ちょっと頭冷やしてくるね」

真「あ…」



こちらに弱々しく笑ってつぼみもまたその部屋から出て行った



園「なにがあったんだ…篠宮が大声出すところなんて初めて見たぞ…」

真「……つぼみ…シノ……」



つぼみは滅多に誰かに怒ったりはしない。まだ短い付き合いだけど、そもそも誰かに強く感情的に当たったりしているところは見たことがない。
シノは戦いが嫌いみたいだし、口論や喧嘩をするぐらいなら自分から謝った方がマシって言いそうな奴だ。

そんな2人がああいう激しい喧嘩になる理由はとてもじゃないが思い当たらなかった。

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