112話 ページ23
ーー現在
つ「…それから、しばらくして姉が仕事先で亡くなったことを知った。その時に両親に捨てられて祖父の家に引き取られたんだ」
真「………」
真昼はあっけにとられている
当たり前か。こんな話いきなり聞かされちゃ当然だ
つ「…ごめんね。おかしな話して。でも全部本当のことなんだ。たしかに私は誰かを傷つけようとした。そんな人間なんだ」
真「…話してくれて、ありがとう」
つ「…は…?」
真「え?」
つ「だって…がっかりしなかったの…?一緒にいたのが…こんな人間だって…知って…」
真「…親のこととかお姉さんのこととか…大変なこといろいろあったのに
なんていうか、上から目線なのかもしれねぇけど…
.
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よく頑張ったな」
ぽんと頭の上に置かれた手はとても温かくて
気づけば頰に涙がつたっていた
真「え!?つぼみ!?」
つ「…ごめん…そんなこと言ってくれた人…初めてで……ッ」
あぁ、そうか
必要としてたのは許しなんかじゃない。許されないことくらい理解していた
我ながら子供極まりなくて恥ずかしい
真昼がくれたのは許しではなく
『頑張ったね』
その一言だった
私はそれだけで十分だったんだ
誰かに自分の気持ちを知って欲しかった
私には親がいなかったから、無意識に欲していた
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.
つ「…真昼の言う通り…私子供っぽいね…」
真「言ったろ?」
つ「そうだったね…」
涙を手の甲で拭い、目の前の真昼の目を見つめた
つ「…ありがとう、真昼。私、前に進むよ」
真「…おう!」
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かなと(プロフ) - なのはさん» 返信遅れて申し訳ありません…!なのはさんありがとうございます!更新楽しみにしていただけて嬉しいです…!今後ともよろしくお願いします! (2020年8月17日 19時) (レス) id: c38ac02145 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新楽しみです! (2020年6月16日 1時) (レス) id: 122a982782 (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - なのはさん» コメントありがとうございます!今これからの話を練っているところなのでもうしばらくお待ちしていただけたらと思ってます。長らく更新せずすみません… (2019年2月21日 18時) (レス) id: c38ac02145 (このIDを非表示/違反報告)
なのは(プロフ) - 更新しないのですか? (2019年2月18日 23時) (レス) id: 122a982782 (このIDを非表示/違反報告)
かなと(プロフ) - なのはさん» コメントありがとうございます!更新楽しみにしていただけて嬉しいです…!真昼落ちにしようかと考えています。これからもよろしくお願いします! (2018年8月6日 14時) (レス) id: c38ac02145 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かなと | 作成日時:2017年9月24日 17時