【文スト】探偵社のお調子者 (ページ17)

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15話ページ17

谷「すンませんでしたッ！」

敦「へ？」

奏とともに探偵社のビルディングの一階にある喫茶店『うずまき』にきた敦は、席に座るなり向かいに座っていた男に頭を下げられた

すでにそこには太宰や国木田もおり、その様子を国木田は茶を飲みながら、太宰はニコニコと笑いながら見ている

谷「その試験とは云え、随分と失礼な事を」

敦「ああ、いえ、良いんですよ
(意外と良い人だこの人…)」

国「何を謝ることがある。あれも仕事だ谷崎」

太「国木田くんも気障に決まってたしねぇ」

奏「せーのっ」

太、奏「『独歩吟客』！！」

国「ばっ…違う！あれは手筈通りにやっただけで」

奏の掛け声とともにポーズを決めその時のモノマネをする二人に声を荒げる国木田
敦はそれを苦笑いで見ていた

国「ともかくだ小僧」

敦「！」

国「貴様も今日から探偵社が一隅。ゆえに周りに迷惑を振りまき、社の看板を汚す真似はするな
俺もほかの皆もその事を徹底している。なぁ太宰」

話を振るもまた自殺の算段をつけている太宰に怒鳴り始めた

奏「まぁ国木田さんは頑張れって言いたいんだと思うよ？ねぇ、谷崎さん！」

谷「そこボクに振るの奏ちゃん！？

ええと、改めて自己紹介すると…ボクは谷崎。探偵社で手代みたいな事をやってます
そンでこっちが…」

ナ「妹のナオミですわ！」

谷崎の腕に自分の腕を絡ませながらくっつく妹のナオミ

ナ「兄様のことなら…何でも知ってますの」

そうは言うが、容姿からしてあまり兄妹には見えない

敦「ほ…本当に…？」

ナ「あら、お疑い？

もちろんどこまでも血の繋がった兄妹でしてよ…？このアタリの体つきなんてほんとそっくりで…」

谷崎の服の中に手を入れながらうっとりとした顔をするナオミにどうしたら良いのかわからず隣に座っていた奏に助けを求めようとするも、奏も必死に目をそらしていたため深く突っ込まないことにした