日常 ページ1
いつものように、保健室に寝転がって目を瞑る。
フードを深くかぶって
暑いのにもかかわらず、袖まであるニットはなぜか落ち着く。
上靴も脱がないでベッドに横たわって足がつりそうだ。
でも、
なぜだか
落ち着く。
『……』
これが私の日常だ。
前までずっと、授業中にここに来れば
教師たちが揃いも揃って呼びに来ていた、
だが、それでも教師室に行かない私に呆れたのだろう、
すっかり、私目当てで保健室に来る人はいなくなった。
ベッドからはみ出た手にカバンが当たる。
一応、教材が入ってるため簡単には倒れない。
(今何時限目だっけ…)
スマホに電源を入れて時間を確認する。
11時過ぎだ。
ロックを外して、着信履歴がすごいことに気が付く。
(誰だよ…)
ガラッ
保健室の扉が開いたのがカーテン越しでも分かった。
(授業中に誰…)
二人いるみたいだ。
足音もそうだし、
カーテンの下から同じ色の上靴が二つ見えた。
?「誰もいないみたいでよかったね〜」
「は、はい!そうですねっ!」
聞きなれた妙に落ち着いたイケボな声と、ソプラノ調の声が聞こえた。
?「ここでいいよね?」
「あっ、はい!」
バレないように息を殺して固まる。
(ここでいい?何が?)
(てか、私がいるんだけど?)
?「どこからがいい?」
「へっ…どこからって…!?」
?「口からね?」
「え、あ…んっ…」
甘いリップ音が部屋中に響く。
(なんで、こんなとこでするんだよ…他所でやれよ…)
?「気持ちいい?」
「ん…溶けちゃいそう…」
?「溶けてもいいよ」
「我慢できませんっ…」
?「じゃあ、ベッドに移動する?」
「はい…はっ…んっ…」
ベッドという言葉にどきりとした。
カタン…
手汗で手が滑り、持っていたスマホを落としてしまった。
(やばい、吐く)
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天野川 月 - 里奈さん» ありがとうございます!!頑張ります!! (2017年10月29日 15時) (レス) id: c25055938a (このIDを非表示/違反報告)
里奈 - 更新ファイトです( ´∀`) (2017年10月18日 19時) (レス) id: 762026c3fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:天野川 月 | 作成日時:2017年10月8日 16時