to you 【SEVENTEEN】 (ページ38)

今日:206 hit、昨日:706 hit、合計:351,514 hit

___. ページ38

『うーさっむ…』

JS「もう12月になるもんね」

『1年早いなぁ。私全然高校通ってないのにもう卒業だ』

JS「そうだね〜。学校通いたかった？」

『え？んー、たまに韓国でも制服着てどこかに行ってる人達見ると
私も学校行って、放課後に友達とカフェ行ったり恋バナしたりしたいなぁ…って思うことはあるけど、でもオッパたちと毎日過ごすの楽しいから。』

なんて言ってくれるAが愛おしくて、まだ宿舎を出て数分しか経ってないのに冷えきってるAの手をそっと握る。

JS「そっか、」

12歳という若さでひとり日本から韓国にやってきたA。

たった1人の女の子で歳も国籍も何もかも違う年頃の女の子がよくここまで僕たちと一緒に辛い練習や仕事を乗り越えて頑張ってくれてる事に改めて嬉しく思った。

普通ならこんな朝早くから夜遅くの不規則な仕事や大変な練習やレッスンをせず、今頃高校生活楽しんで友達とやりたいことやって、Aには恋人だっていたかもしれなくて…なんてAの楽しいであろう高校生活を想像したらなんとも言えない気持ちになった。

JS「一緒に頑張ってくれてありがとう」

『オッパ今日どうしたの？？』

JS「ん？Aが大切だなぁ〜って改めて思ったんだよ。」

だからせめてAがみんなと同じような生活を送れない分、AにはSEVENTEENが安心で楽しい居場所でいて欲しいって心から思うんだ。

僕たちがAの青春のページを作ってあげたいって。

『私、本当は2年間だけ韓国で頑張るって約束だったんです』

JS「うん、」

『やりたいことも無くて、1人で育ててくれたお母さんに何もしてあげられてないから
2年間頑張ってどこかでお母さんの役に立てるようになりたいって思って韓国に来て、』

そう話すAの横顔を見て当時のことを何となく思い出す。