to you 【SEVENTEEN】 (ページ13)

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HS side

前々から俺らのグループに女が加入するかもなんて噂は聞かされていた。

そんなことあっていいのか、今更加入なんてしかも女。
そんなのは受け入れられないとメンバーたちと何度も話した。

だけど、練習生の俺らに意見を言う権利なんてほぼ持ち合わせてないからただ加入メンバーが入ってくるかもしれないと言われながらもいつも通り練習をする。

そして、今日。

マネージャーのヨヌヒョンが加入するメンバーを連れてきたと言って、見てみればまだ小さい多分中学生…1番年下のディノよりも幼い女の子だった。

目がでかくて肌が白くて、この子にダンスなんか踊れるのか？って思ってしまうくらい華奢な子でメンバーみんな言葉を失っていた。

そして、何より1番の問題はその子が日本人だということだ。

日本人の子がいることに関しては問題はない、ただ韓国語が話せないからコミュニケーションが大変になる。

ミョンホやジュンがいるから、どうってことはないんだろうけど年頃の子って大変って聞くじゃん？

女の子は、透き通った声でAと名乗った。

多分練習してきたんだろう、拙い韓国語で頑張るから宜しくお願いします。と頭を下げた。

今更、何を言ったって無駄だしなにか言えば俺らのデビューが伸びるだけ。

少しずつ受け入れていくしかないのかもなんて心無しにも思った。

そのあと、ヒョンが出ていってAちゃんは取り残された。

WZ「マジかよ…何歳なんだ？」

SC「12歳だって。俺と6個も離れてるわ」

HS「若っ！！…ヒョン他になんか知ってる情報あんの？」

SC「んあ？あーっとねダンス一応日本大会出て優勝してるってヒョンから聞いたわ」

HS「マージか…あんな華奢でも踊れんだ……。」

なんて思いながらAちゃんに目線をやると、とても不安そうにしてるAちゃんに声掛けてくるわーとヒョンは行ってしまった。