新しい道が開くとき5【BROTHERS CONFLICT】【フォルティッシモ 】

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そしてついにやって来たその撮影の日。

4人の特集ということもあり、丸一日スタジオを貸し切って一気に撮影が行われるらしい。



美和さんの雑誌撮影の時は、未だ事前に内容の詳細を聞かされることがない。
今回は要さんから多少の情報が入っているだけマシに思えた。


A 「おはようございます」

藤咲 「おはようございます！今日は私が風斗くん、祈織さん、そしてAちゃんのマネージャーを担当します！」

A 「はい、よろしくお願いします！」

琉生 「Aちゃん。今日は僕がみんなのメイクを担当するから、よろしくね」

A 「あ、琉生さ〜ん！」


最近は琉生さんも忙しいらしく、家で会えてもゆっくりお話する時間がなかった。
そして最近の雑誌撮影では琉生さんの後輩さんが担当することが多く、琉生さんが担当してくれるのはかなり久しぶりだった。

きっと今回は風斗くんが直々にお願いしていたのだろうけど。


琉生 「久しぶりにAちゃんのメイク出来るの、すごく楽しみにしてた。いい写真が撮れるように頑張るね(^^)」


柔らかい笑顔につられ、私も自然と口角が上がってしまった。


祈織 「おはようございます」


さわやかな挨拶でスタジオに入ってきたのは祈織さんだった。
初めは慣れている祈織さんと撮った方がいいと考えてくれたようだ。


祈織 「琉生兄さん、久しぶり」

琉生 「うん。祈織くん担当できるのすごく嬉しい(^^)じゃあ、先に祈織くんやるね」

藤咲 「Aちゃんは先に着替えようか！」



和やかな雰囲気で始まった準備だったが、カメラの前に立つといつも以上に厳しい撮影が待っていた。

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