新しい道が開くとき5【BROTHERS CONFLICT】【フォルティッシモ 】

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梓 「でも要兄、なんで4人も？祈織と風斗だけでも十分特集組めると思うんだけど…」

A 「たしかに……」


梓さんの言っていることは正しいと思う。
実際、ジェイムズ・エンタテインメントの中でもかなりファンが多い祈織さんと風斗くんの2人が共演するというだけで女の子たちは放っておかないだろう。

それに加えイケメン声優で人気が高い椿さんと梓さんを採用するとなると、相当な女子が殺到することはわかり切ってきた。


要 「今回は『クリスマス特集』っていうのもあるんだけど、新しい商品の宣伝も兼ねてるから4人欲しいんだよね」

A 「新しい商品……あ！アクセサリーとかですか？」

要 「ぶっぶー」

絵麻 「コートとか、ニットワンピースとかですかね？」

要 「それは今までと変わらないでしょ」

絵麻 「ですよね……」


新しい企画とはなんなのか、私たちはクイズのようにどんどん答えていったが正解を当てることは出来なかった。


弥 「かなかな〜、わかんないから答え教えて！」


弥くんの言葉にニヤリと口角を上げた要さんは、大きく息を吸うと答えを教えてくれた。






要 「正解は…ランジェリー」






絵麻・A 「あー！ランジェリー！！」

椿 「ランジェリー？！」

梓 「ランジェリー…………」

弥 「ランジェリー？？」


答えを聞いた私たちはそれぞれ違う反応をしており、それを見た要さんはお腹を抱えて笑い出した。


要 「っ、想像してた反応通りすぎてっ…あ〜、お腹いたい」


笑い続ける要さんに対して冷静になった私は、撮影があることを思い出し血の気が引いた。

新商品がランジェリー……

つまり椿さん、梓さん、祈織さん、風斗くんの4人と違うパターンでランジェリーの宣伝となるような撮影をしなくてはならない。


嫌な予感がした。


弥 「ねぇ、ランジェリーってなに？？」

椿 「弥〜、ランジェリーってのは…」

梓 「椿、教えなくていいから！」

弥 「えーー！あっくんひどい。また子供扱いしてる！もういいもんっ」

要 「弥、撮影が終わったら写真見せてもらおう。その時に梓が教えてくれるから」

弥 「あっくんほんと！楽しみにしてるね！！」


要さんの発言に梓さんはタジタジで、さらに弥くんのまっすぐな眼差しに私も『頑張るね』としか返せなかった。

絵麻さんは苦笑いを浮かべ小さな声で『色々頑張って』とエールを送ってくれるのだった。

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