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涼 「つまり俺と一緒にいる時間が増えたってこと?…なに嬉しそうな顔してるの?」
A 「そんな顔してませんっ!!」
涼 「本当か?」
A 「本当です!」
涼 「そうか。じゃあこの頬が赤いのは、チークの塗りすぎってことだな」
そう言うと、清家さんはきれいな指先を私の頬に伸ばし、チークのラインを親指で軽く擦った。
A 「…えっと」
涼 「ふっ、濃くなった」
色気のある笑みを真正面から受け止め、私の鼓動はうるさくなるのだった。
拓眞 「はい、カット!!!!!」
永遠 「見てるこっちが恥ずかしいんですけど〜」
風斗 「このくらいで恥ずかしいとか、お子様には早かったんじゃない?」
永遠 「は?!風斗くん、今僕のことお子様って言った?」
理 「お疲れ様、清家くん。そんなことも出来るなんて知らなかったな」
涼 「理には負けるよ」
瑛一郎 「涼……よく真顔で帰ってこれるな」
清家さんは赤星さんに対して涼しい顔をして「どうも」とだけ返した。
9月に入り少しずつお仕事を増やすようになった私は、以前提案されていた『LOVE☆forttê』の再現ドラマの仕事を受けることになった。
撮影は再現ドラマ用のセットで事前に行い、後日『LOVE☆forttê』観覧ありの日に撮ったVTRを見るという流れになっている。
そして再現ドラマコーナー1回目のテーマは『職場で気になっていた彼女と同じ企画を担当することになった。forttêは、その彼女にどうアプローチしていく?』というものだった。
今まさに一発目である清家さんとの撮影を終えたのだが、1人目にして刺激が強すぎる。
私は火照った顔を見られないようにforttêから距離を置いて休憩をとっていた。
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春妃(プロフ) - こんなに面白い作品は久しぶりです!気づいたら一気読みしてしまいました!更新を楽しみにしてますが無理はせずに頑張ってください(* ´ ▽ ` *)応援してます! (2019年10月14日 6時) (レス) id: 37086665c7 (このIDを非表示/違反報告)
かちゅ(プロフ) - とっても面白いです!更新楽しみにしてます! (2019年5月25日 13時) (レス) id: b0ebd2074b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:べーだい*メガネ | 作成日時:2019年5月16日 11時